東北学院大学

Language

東北学院大学博物館

主な収蔵品と調査研究

境澤家文書の調査研究(江戸時代)

一関藩上級武士の生活
分限牒
分限牒
女中常服略記
女中常服略記

境澤文書は、近世において仙台藩の支藩であった一関藩田村家に仕えた、境澤家に伝来の総数5000点を超える文書群である。

境澤家は、中世、門田庄境澤村(現在の福島県会津)に居住したことから境澤を名乗り、蘆名氏に仕えた家筋であった。蘆名氏の滅亡後に伊達氏に属し、のちに田村家に付けられてその家中となった。

田村家は、政宗の妻愛姫の生家であり、名跡が絶えていたのを2代藩主忠宗の3男宗良によって再興された家である。万治3年(1660)に、仙台藩62万石のうちより3万石を分与される形で内分大名となり、天和元年(1681)に一関を本拠とした。

境澤家歴代の当主は、初代、2代ともに御物頭を務め、3代目の喜兵衛盛定からは代々、町奉行や財政を取り仕切る本〆などを務めたほか、御用人や御家老を歴任した上席家臣である。

境澤文書には、それぞれの役職在任中に集積された関連書類や帳簿、手控などが残されており、役職の勤めの一端とともに藩政の状況を知ることができる。そのほか、武士の冠婚葬祭、家族間の手紙など暮らしが垣間見える家政史料、そして学問、武芸に至るまで多種多様な文書が揃っており、近世における上級武士の、公私の生活を知ることが出来る文書資料群である。