東北学院大学

経済学部経済学科

学科長あいさつ

経済学科長 舟島 義人

経済学は社会科学の女王と言われたりしますが、どのような学問なのでしょうか。経済という言葉の語源は、「経世済民」です。「経世済民」とは、世をおさめ、民の苦しみをすくうことを意味します。このような点を踏まえると、経済学とは、豊かな社会を実現するために人間の行動や社会の仕組みを研究する学問ということができます。

本学経済学科では幅広く教養を身につけ、経済学の専門知識を段階的に学びます。また、学生が自分の興味に応じてより深く学習できるよう、様々な分野の科目を配置しています。2年次までに経済学の基礎を修得した後、3年次以降では、次の中から所属するコースを選択し、自分の興味に合った専門分野を重点的に学べるようになっています。

《理論コース》
経済学の理論をより深く理解するとともに、様々な経済思想を学ぶコース
《産業・政策コース》
現実の経済の様々な分野で行われる取引や政策の意味や効果を経済学的に理解するコース
《社会経済コース》
経済現象を時間的・空間的な広がりの中に位置づけて現代経済の諸相を理解するコース

さらに、通常の講義に加え、少人数で議論することを中心とした演習(ゼミ)が全学年で開講されています。演習での研究では、先人の知恵を学ぶだけでなく、未知の問いを考え、その答えを探し求める必要があります。したがって、研究を行うことで、新しい課題を見つけ、解決する力を養うことができます。こうして培われた力は汎用性が高く、卒業後の多くの場面で活かすことができると思います。

21世紀に入ってからだけでも、世界金融危機、自然災害、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行など、人類は多様な困難に直面してきました。近い将来、人工知能(AI)の進展などによって社会のあり方が一変するとともに、更なる未曾有の事態が起きるかもしれません。

学生の皆さんが経済学科で主体的に学ぶことによって、絶えず変化する世界に対応できる力を身につけ、豊かな社会の実現に貢献できる人材となることを願っております。