東北学院大学

経済学部 共生社会経済学科

2023年4月募集停止

学生募集停止する学部・学科の全ての在学生に対しては、卒業するまでは入学した学科の所属及びその教育環境を維持し、学生生活及び進路・就職支援等につきましても、教職員一同責任を果たしてまいります。

第2回学科開設記念講演会

2010年6月5日に、神野直彦東京大学名誉教授・地方財政審議会会長を講師にお招きし、共生社会経済学科の開設を記念する第2回講演会「共生社会へのシナリオ~危機を超えて、共生社会へ~」を開催しました。講演会には、一般市民の皆様とともに、共生社会経済学科の学生も多数参加しました。参加した学生の感想の一部を掲載します。

  • 神野先生の講演は、これからの労働市場はもちろん、国そのものを支えていくことになる私たちの世代に、これまでの日本の失敗とこれから私たちがやっていくべきことのヒントを与えてくれたのだと私は思っている。とても参考になったうえ、経済の概念を大きく変えてくれたすばらしい講演会であったと実感している。またこのような機会があればぜひ参加して、自身の価値観を変えていきたい。そのようなことの積み重ねこそが自分の成長につながると確信することができた講演会でもあった。
    (2年Kさん)
  • 今回の講演会では、勉強になることがたくさんあった。それと同時に、今の厳しい時代を乗り越えるための希望を見つけ出せた気がした。
    (2年Iさん)
  • 私たちは今後の日本を担う人間でもあるので、日本の状況(政治や福祉、国際関係など)を知らなければなりません。共生社会というものを多様な面から見て、いろいろなことに結びつけて考えていきたいと思いました。
    (1年Sさん)
  • 今回の講演では、スウェーデン語の「オムソーリ」「ラーゴム」という言葉を初めて耳にした。この言葉の意味を聞いたとき、日本の、そして世界の共生に向けて、どういう考え方が必要かがわかった気がした。
    (1年Sさん)
  • 今の厳しい世の中に、何が一番必要であるのか。それはきっと神野先生もおっしゃっていたように、一人ひとり孤立して生きるのではなく、みんなで時間を共有し、協力しあい、支えあいながら生きることだと思った。この講演会を通して、共生社会の必要性を改めて強く感じた。まずは、共生社会経済学科で学ぶ私たちが率先して共生社会と真剣に向きあい、将来の日本が一人ひとりにとって住みやすい社会になるように勉強し、日々努力していきたいと思った。
    (1年Yさん)
  • 講演の中で神野先生は、義務教育とは、お金儲けの能力を育てるのではなく、生まれや育ちの違う人々が同じ教室に集まり、共に学び、同じ社会の一員でいることを知り、共同社会の構成員をつくることだと述べた。私は、義務教育とは何かということを今まで改めて考えたことがなかったので、そこでもう私たちは共生するということを学んでいたことに驚いた。
    (2年Mさん)
  • 共生社会にするために、格差をなくす手立てとして、現金給付よりサービス給付が大事という点に関心をもった。お金に困っている人にお金を給付するというやり方しか頭に無かったので、問題を解決する新たな手立てを知ることができた。とくに、失業したときの再教育や再訓練をもっと日本に取り入れるべきだと考える。
    (1年Aさん)
  • 今回の神野さんの講演会に参加し、日本のこれからを考えている方のお話を聞けたことをとても嬉しく感じ、たいへん貴重な経験だったと思う。私が感じたことは、今を改め新しいものを創っていくためには、過去を振り返り見つめ直すことが大切なのだということだ。理想を語るよりも、今までの過ち、差別や政治体制の失敗などをしっかり自分たちの目で見つめ、知ることが第一にすべきことなのだと思った。
    (1年Iさん)
  • 世の中には、貧困や格差が広がっています。この危機の時代を越えてしっかりと克服するには、つらいときの「痛み」やそれを乗り越えたときの「幸福」などを社会全体で分かち合うことが大切です。誰もが人間らしく働き、生活できる社会を具体的に提案することが大事になってきます。しかし、「分かち合う」べき幸福を「奪い合う」ものとされているのが日本の社会です。人と人とのつきあい方を見直す必要があります。見直して「分かち合う」に近づければ、よりよい未来になると思いました。
    (1年Hさん)
  • 今回の講演を聞いて、改めて共生の大切さ、そして難しさを知った。一言で「共生」といっても意味はとてつもなく広い。世界中の存在しうるすべてのものは皆共に生きている。そこには確かに「共生」がある。共生の本質はそこにある気がする。「ただ一緒に生きている」だけでは共生にならない。大切なのは、互いが互いを支え、深くつながりながら共に歩んでいくことである。
    (1年Kさん)
  • 今回の講演会に参加して感じたのは、日本の置かれている現状が思っていたよりも危機的であるということだった。世界とくらべた日本の財政の現状や社会保障の実態など、他の国々と比較してみると、日本の良くないところがよくわかった。その上で、経済と共生社会の関係性や、なぜ共生社会の構築が必要なのか、あらためて考える機会になったように思う。
    (1年Tさん)
  • 今回、神野さんの講演を聞いて、社会の現状の深刻さなどを知ることができました。少子高齢化が進んでいる日本をどうにかしなければならない。また自国だけを見ていては日本の現状を知ることはできないと思うので、他国の現状なども知った上で解決策を見つけていかなければいけないと思います。安心して暮らしやすいまちにしていくためにも、私たち一人ひとりが現状をきちんと理解し、協力し合っていくことが大切だと改めて思いました。
    (1年Tさん)
  • 私は今までどれほど小さな視点で社会を見てきたのかと思わされました。子ども手当は単なるばらまきだと考えていましたが、無駄なようにも見えるこうした手当や社会保障が一人一人の生活を守っていること、私たちが安心して暮らせる社会へと変えるためには大切なものと考えられるということ。講演を聞いて、今こそ経済の危機を越えて「共生社会」へと転換する大きな分かれ目であるということを感じさせられました。
    (2年Tさん)
  • 今回の神野先生の講演は、広い視野から社会のあるべき姿を示してくれるものだった。私がこれから「危機の時代」を生きていくにあたり、先生におしえていただいた「オムソーリ」と「ラーゴム」という二つの言葉は指針になるものだった。私は、日本に限らず、世界が、先生の言われる知識社会を目指し、「オムソーリ」と「ラーゴム」の精神で進むようになれば素晴らしいと思う。
    (2年生Iさん)

講演会の様子