東北学院大学

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経済学部 共生社会経済学科

共生社会経済研究会

共生社会経済学科では、年に2回、主に教員を対象として「共生社会経済研究会」を開いています。テーマなどによっては、学生に公開することもあります。2013年11月の研究会は、学生に公開しました。学生たちは、普段の授業とは違ったかたちで、学びを深めることができたようです。参加した学生の感想の一部を紹介します。

テーマ:
『ルワンダの現状−経済発展と障害者支援について』
報告者:
ムリンディ/ジャパン・ワンラブ・プロジェクト
エマニュエル・ガテラ・ルダシングワ 氏
ルダシングワ真美 氏
※ムリンディ/ジャパン・ワンラブ・プロジェクト
ルワンダとブルンジで、肢体不自由の障害者のために義足製作と無料配布を行っているNGO。ストリートチルドレンや障害者の雇用、パラオリンピックに選手を派遣する活動なども行っている。
ムリンディ/ジャパン・ワンラブ・プロジェクトWebサイト

学生の感想

  • アフリカのほとんどが植民地化されていたことは知っていた。だが、この研究会で報告された内容ほどひどいとは思わなかった。そういうことが起こっていたなんて考えすらしなかった。自分の知らない世界の事情を知ることが出来、いい時間を過ごせたと思う。私はこれから出来る範囲で支援していきたいと考えた。少しずつでいいから募金する。また、代金の一部が支援金にまわるという商品を買いたいと思う。ルワンダ含めアフリカの国々の障害を持った人達が苦しい生活から抜け出せるように、1人でも多くの支援者が出来るといいと考える。
  • 今回の報告を聞いて、プロジェクトの活動支援として、募金や寄付などを行ってみようと考えるようになりました。そしてルワンダやブルンジ以外のアフリカの国々などについて学びたいとも思えるようになりました。
  • ルダシングワさんの話を聞いて、印象的だった言葉がありました。それは「この爪にマニキュアを塗ってもいいのね?」という言葉でした。私達と同年代の女の子がおしゃれをしたいと思うのは当たり前かもしれないけど、この女性は手がないことをずっとコンプレックスに思っていました。しかし義手を付けたことで段々自信を持てたそうです。自分と同年代の人が何の罪もないのに自分の手を鉈で切られたり、足を切りつけられたりしていることがとても衝撃的でした。そんな人たちのために義足を作って無料で配布している団体があることを今回知ることができて良かったと思いました。
  • 「(ルワンダにおけるジェノサイドで)殺した側、殺された側という関係を乗り越えて、スポーツを通して互いに許し合える。ルワンダの人たちにパラリンピックに出場するという夢を叶えさせてあげたい」という言葉があった。それが現実のものとなるように、もっといろいろな人にルワンダという国を知ってもらうなど、小さなことではあるが、私たち学生でもできることがあると思うし、何ができるのか考えたい。「義足を作る事は物質的な支援だけではなく、精神的な面での支援にもなっている」という言葉が興味深く、とても印象に強く残った。これはボランティアをする上でも、日常の生活でもいえることで、ただ与えるだけの一時的な幸せ、援助という形ではなく、ルワンダの人々に義足の制作方法を教え技術を教えることでルワンダの雇用も増え、義足をもらう人々も仕事の幅が増える。長期的な本当の意味での支援だと感じた。
  • 驚いたことは、義足を作る9割の方の足が不自由ということと、オフィスワーカーのためのお洒落な義足と汚れてもすぐに洗える農作業に強い義足の二種類あることです。使う人の用途に合わせて作ることはちょっとした優しさですが、使う人からすると自分の一部となるのですごくうれしいだろうなと感心しました。
  • 私が義肢を提供する立場にいるのなら、おそらく犯罪者たちには提供を渋るだろう。
    ところが、ルダシングワ夫妻は、「私たちは、障害で歩けない人たちを支えるためにこの活動を行っている。加害者であろうと、被害者であろうと、苦しんでいるのは同じです。私たちは、そのような人々を差別したりはしない」と言った。
    その言葉を聞いて、私は、自分の考え方を恥じた。過去にどんな経歴があろうと、人は人。苦しんだり、悩んだりするのは皆同じ。生きているからには平等でなければいけないのだ。そのことを改めて感じさせられた。そして同時に、共生社会を目指すには、何が必要なのかも、少しだけ見えたような気がした。ルダシングワ夫妻が言ったように、分け隔てなく人と接すること。それこそが、共生社会への近道なのではないかと私は考える。
    共生社会。それを目指すには一人の力だけではどうすることもできない。多くの人の意志が一つになってこそ、社会は作られるのである。正直なところ、今の私たちに出来ることは無いに等しい。だが、ルダシングワ夫妻のように、人のために、共生社会のために、活動している人たちがいるという事実を広めることはできる。小さなことではあるが、広めた中に少しでも共感してくれる人がいたのなら、それはやがて大きな力となり、共生社会へと一歩近づけると私は信じている。
    だから、私は周りの人たちに、ルダシングワ夫妻の活動を伝えていこうと思う。その先にきっと、明るい社会が待っていると信じているから。