東北学院大学

経済学部 共生社会経済学科

2023年4月募集停止

学生募集停止する学部・学科の全ての在学生に対しては、卒業するまでは入学した学科の所属及びその教育環境を維持し、学生生活及び進路・就職支援等につきましても、教職員一同責任を果たしてまいります。

第8回「児童養護施設等を巣立つ子どもたちへの自立支援」

2013年6月15日開催

認定NPO法人ブリッジフォースマイル 代表 林恵子 氏

認定NPO法人ブリッジフォースマイル
代表 林 恵子

大学卒業後、人材会社パソナに入社し、役員秘書、営業、人事などを担当する。2003年、MBA留学を目指して参加した英語研修を通じて児童養護施設と出会う。2004年12月、ブリッジフォースマイルを創設する。

共生社会経済学科で学ぶ、みなさんへ

私たちは、自分が知っていること、経験した範囲のことを「普通」と思いがちです。
でも、実際は誰一人として、同じ環境で育つ人はいません。
家庭環境も、学校環境も、職場環境も、一人一人違います。

「普通」「常識」に捕われすぎて、窮屈な社会になっていないでしょうか。
違いがあって当然、それもアリだね、とお互いを尊重し合える社会をみんなで作っていきたいですね。

ぜひ、そのために、共感力を磨いてください。

学生の感想
  • 林先生が自分の強い意志で子育てをしながら仕事をしている姿に心打たれました。女性であること、子どもがいることは、社会にとっては大きなハンデでしかないのだと思います。差別や偏見もある中で、このような活動をしていることがすばらしいと思いました。私も、林先生のような強い意志で生き、悔いのない人生を送り、誰かを支援できるような仕事に就けたらと思います。今起きている問題に、興味を持って生活していくことも心がけたいです。<Mさん>
  • 今回の林さんの講演会を聞いて私が新たに気付いたことは、一般の人たちの養護施設等への知識と理解がまだまだ少ないということです。一般の人たちの考えと施設側とのギャップをなくすために、林さんも活動していると思いますが、今回の講演会を聞いてギャップに気付かされた私たちも同じように何らかの活動をしなければいけないのではないかという一種の使命感のようなものを感じました。<Sさん>
  • 今回講演会に出席して感じたことは、偏見や差別などの問題が施設の中だけで解決できることではないということだ。社会全体が支援の気持ちを持って考えていかなければならない。共生社会経済学科で学ぶ学生として、経済面と社会面のどちらからも考えていきたいと思った。<Mさん>
  • 私は今回の講演会で、1人で生きることの大変さ、そして誰かに支えられることの重要さを学んだ。<Sさん>
  • 今回の講演で、児童養護施設について、知らなかったことをたくさん聞けてとても勉強になった。もともと興味があったので、さらに知りたいと思った。また、サポートしている人たちがいることもわかってよかった。私にはまだここまでの活動はできないかも知れない。役に立ったことが目に見えることも成果がわかることも少ないかも知れないが、自分にもできることを探したいと思った。そして、いつかは林さんたちのように多くの人を支えられるようなことができればと思う。<Kさん>
  • 今回の講演会では、最後に、スピーチコンテストの映像を見ましたが、スピーチをしている人は、すごく輝いて見えました。施設で生活してきて、私たちよりも多くの困難にぶつかってきたはずなのに、生き生きとしていました。私たちが支援する側のはずなのに、逆に私は元気をもらい、ずっと諦めていたことにまた挑戦しようという勇気も出てきました。私が社会人として働くことができるようになったら、養護施設の子どもたちにもしっかりと目を向けて、進んでサポートをしていきたいと思います。<Wさん>
  • 今回、この講演を受けることができて本当に良かったです。今まで児童養護施設について、深く考えたことはありませんでしたが、児童養護施設出身者が苦しんでいる現状を聞いた時、放っておける問題ではないと思いました。講演を聞いていて一番驚いたのが林さんの努力と行動力です。結婚して子どももできて、普通なら専業主婦になってもおかしくない状況で「働きたい」という強い意志で行動することは簡単のようでとても難しいことだと私は思いました。結果論であるように見えますが、仕事をすると決めて行動したことで、留学先で児童養護施設に出会い、私たち学生に講演で色んなことを伝えることができました。私は、こういう人生は本当に羨ましいと思いました。もちろん、この結果には林さんの隠された努力があると思いますが、行動をすることでこういった成功に繋がることもあるということを知って、少し自分に自信がつきました。児童養護施設出身者でも他の学生と変わらない子どもだと思います。この同じ子どもたちに施設と社会間のギャップ、施設間のギャップをいかに感じさせないかが、このブリッジフォースマイルというNPO法人の目標だと思います。正直、果てしなく難しい問題だとは思いますが、林さんの子どもたちに対する姿勢を見ていると、出来るんじゃないかという感情にさせられました。林さんだけではなくNPO法人に関わる人たちも尊敬します。多くの人たちの支えが、子どもたちの未来の希望になることを教えてくれて本当にありがとうございました。また講演を受けたいです。<Sさん>