東北学院大学

Language

法学部 法律学科

高度な研究事例

人国際秩序の変容と国際組織の関係

国際秩序が変わるとき国際組織が注目される

三須 拓也 教授

国際秩序の変容と国際組織の関係について研究しています。なかでも20世紀の覇権国となったアメリカがどのような思惑のもとで国際組織を利用したのか、という課題に関心を持っています。2017年4月、これまでの成果をまとめ、『コンゴ動乱と国際連合の危機』と題する本を上梓できました。戦後の脱植民地化の最中に起こったコンゴ動乱は、国連平和維持活動を現在の姿にすると同時に、第二代国連事務総長ダグ・ハマーショルドの命を奪うなど、国連の歴史にも暗い陰を落とした事件でした。現在は課題をさらに深め、東西冷戦の緊張緩和が終わりつつあった1970年代末の国際秩序変容と地域国際機構の関係について考えています。例えば、当時のアメリカの世界政策にとって、アフリカ統一機構(OAU)はどのような意味を持ったのか、という研究です。近年日本政府も、国際環境の変化や国力の低下に伴い、国際組織を外交手段の一つとして利用する姿勢を強めていきます。日本外交が直面する課題解決についても、有効な手がかりを与える研究だと信じています。