教員からのメッセージ

国際法学は、主に主権国家間の法が過去と現在どうなっていて、将来どうあるべきなのか、を問う学問です。かつてイェーリングは『権利のための闘争』おいて「法の目的は平和であり、そのための手段は闘争である」と述べました。国際法の目的が平和であることを念頭に、私のゼミでは、学生達が戦争やジェノサイドに関する国際問題を検討しています。国際裁判所において、当事国・当事者や裁判官が、裁判をとおして何の実現を目指して主張し、判断を下したのか。新聞やニュースの報道だけではわからない、スリルのある思考体験がそこにはあります。皆さんも推理小説を読むように、現代の国際問題を紐解いてみませんか。