東北学院大学

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文学部 歴史学科

教員紹介

教員プロフィール

杵淵 文夫 准教授(ヨーロッパ近代史の諸問題)

研究テーマ

近代ヨーロッパにおける地域経済統合の思想および運動を研究しています。

研究課題
地域統合とは何か?歴史の研究からわかること

第二次大戦後ヨーロッパ統合によってヨーロッパに平和がもたらされた…、そういう理解の仕方は一見すると自然に思えます。確かに2012年にEUがノーベル平和賞を受賞するという出来事もありました。けれども、歴史をさかのぼると、ヨーロッパにおける地域統合の別の側面もはっきり見えてきます。

例えば、19世紀から20世紀初めの列強対立の時代におけるドイツにも、そうした統合を目指す人々がいました。けれども、彼らの考えは、ヨーロッパにおいてドイツの覇権を確立する、という狙いと分かちがたく結びついていました。また、統合圏内で平和友好を推進する反面、圏外の諸国をはっきり区別し排除するという論理が働いていました。

近年、我が国も地域統合と無関係ではいられなくなりつつあります。いわばパイオニアであるヨーロッパ統合の歴史を研究することで、地域統合とは何か多面的に捉えていきたいと思っています。

杵淵ゼミの卒論例
  • 「第一次大戦期におけるムッソリーニと組織の関係性―戦闘ファッシの結成に至るまで―」
  • 「第一次世界大戦下におけるドイツ民衆の食生活」
最近の著作
  • 杵淵文夫「世紀転換期における中欧経済圏構想の思想的背景」『ヨーロッパ文化史研究』第18号、2017年、159-178頁
  • 杵淵文夫「20世紀初頭ドイツにおける英独関係論の変容―ユリウス・ヴォルフの通商政策思想を中心に―」『歴史と文化』第54号、2016年、115-137頁
  • 杵淵文夫「第一次大戦初期の独墺における中欧構想とフリードリヒ・ナウマン」、小原豊志、三瓶弘喜編著『西洋近代における分権的統合 その歴史的課題―比較地域統合史研究に向けて―』東北大学出版会、2013年、329-356頁