東北学院大学

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文学部 歴史学科

教員紹介

教員プロフィール

小沼 孝博 教授(中央アジア近世史・清朝史)

研究テーマ

18~19世紀の新疆(東トルキスタン)を中心として、中央アジアの諸民族の歴史を専門とする。

研究トピック
中央アジアと清朝の往復書簡―空気を読まない「対話」?

独自の歴史空間を持っていた中央アジア世界は、18~19世紀に清朝とロシアに併呑・分割されてしまいます。当時中央アジアと清朝との「対話」の様子を伝える書簡が現在もいくつか残されています。例えば19世紀後半に清朝領域に侵入して政権を樹立したヤークーブ=ベグが清朝皇帝に宛てた書簡(台北・故宮博物院所蔵)では、自己の征服行為の正当性をイスラームの「神の意志」に求めています。ところが書簡を受け取った清朝側は、それを清朝皇帝がつかさどる「天の意志」と読み替えてしまいます。異文化間のギャップであり、かつ多文化の共存を示す興味深い事例の一つです。

小沼ゼミの卒論例
  • 「康煕年間における四川への移民と地域経済 ―重慶を中心として―」
  • 「王朝儀礼からみた清朝支配体制の二面性」
最近の著作
  • 250 Years History of Turkic-Muslim Camp in Beijing (Central Eurasian Research Series, 2) University of Tokyo 2009年
  • 共著. A Collection of Documents from the Kazakh Sultans to the Qing Dynasty (Central Eurasian Research Series Special Issue, 1) University of Tokyo  2010年
  • 「1770年代における清-カザフ関係 ―閉じゆく清朝の西北辺疆―」『東洋史研究』第69巻第2号 2010年