東北学院大学

経営学部 経営学科

「七十七銀行提供講座」開講にあたって

2010年12月01日

氏家七十七銀行頭取
氏家七十七銀行頭取
 昨年(平成21年4月)、経営学部が新設されました。その中核として新教育カリキュラムとして、基礎理論系「モデルコース」、企業や地域との連携ならびにキャリア形成や資格取得を支援する「実践系科目」の2基軸を中心として国際社会や地域経済において活躍できる人材育成を目標に設立された次第です。
 学部新設を契機として、本学部として実践的、かつ有能な金融マン人材育成のため「七十七銀行提供講座」を七十七銀行のご協力のもとに設置することになりました。銀行は経済、産業界においては、人体に例えると、血液の役割を果たすと言われています。また、学生の就職希望業種においては、常にトップクラスにあり、この講座が果たす役割は非常に大きいと思われます。
星宮東北学院大学長
星宮東北学院大学長
 現在、世界はグローバリゼーションすなわち、大競争の渦中にあり、いま、まさに韓国では「G20」、日本ではAPECが行われたばかりです。このところの世界の潮流は「G7」の枠組みでは、世界のリーダーたり得ず、BRICsという4大経済新興国をはじめ、それに続く経済新興国も含め「G20」会議が最近の潮流となってきております。
 このような状況下で、国際的産業間競争は熾烈を極めており、先進国は優位性を失いつつあります。これらの状況を克服し、資源の乏しいわが国の経済優位性を回復するためには、人材育成が最も重要な課題になって来ていると思われます。先進国が第3次産業に集中するなかで、わが国はサービス産業をさらに強化することが先進国として生き残る道であると考えられ、各産業を支え、強化するための金融産業、特に銀行業には大きな役割を課されていると思われます。
2010年11月25日 協定締結式の様子
2010年11月25日 協定締結式の様子
 提供講座の授業計画では、金融の仕組みと種類等、大きな枠組みから始まり、預金・決済業務、新しく始まった証券・保険業務等を解説、貸出や各種サポート事業、為替等の国際業務も解説、15週に亘って講義をして戴く予定です。さらに、グローバリゼーションや国際化が急速に進みつつある情勢に鑑み、コーディネーターとしては、今後地方銀行も取り込んで行かなければならない外国企業、銀行との関係や国際的に問題にされてきている新自己資本比率についても補足説明して行く予定です。
 金融に関心があり、将来銀行関係を志望する学生諸君には是非履修を薦めたい科目です。

コーディネーター(「銀行論」担当」) 上田 良光 (経営学部教授)
  >>七十七銀行提供講座授業計画(案)(PDF)
  >>協定締結式 プレスリリース資料(PDF)