東北学院大学

法学部

陶久教授のドイツ留学日記(8)

2015年09月16日

【生活を整えるための手続】
 9月2日は涼しいながらも、快晴。日中の気温も20度ほどに下がりました。ゲストハウスに移動した後は、管理事務所に行って契約書を交わすことを、本日の第一の課題にしました(ゲストハウス内にある注意書き文書)。150916-2-1.JPGと言うのも、住民登録をしたり滞在許可を得るには、当地での決まった居住地がないとだめだからです。賃貸借契約書はその証拠書類です。ところが、教えられていた事務所はどこにも見当たりません。秘書の方のお話によると、確かゲストハウス向かいにあるはずなのですが・・・
 道路向かいにある学生寮の建物群(学生寮の建物群の写真)をいくら探しても見つからないので、通りかかった学生に助けを求めました。「あんまり役に立つとは思えないけど・・・」と信じがたいことを言うのですが、聞いてみると通学路として学生寮群の合間の道を使っているだけとのこと。150916-2-2.JPGしかし、彼が通りがかりの別の学生に尋ねて下さったところ、事務所は別の場所に移ったらしいことが判明しました150916-2-3.JPG(事務所の入っている学生厚生施設の写真)。すると、件の散歩学生は私達を案内してそこまで連れて行ってくれました。歩いてほんの2,3分。彼自身、学生食堂(Mensa)で昼食を取る予定だったそうですが、学生食堂の入っている建物内部に管理事務所があったのです。事務所(=学生食堂)に至る小道の脇にある遊具広場が半年前に出来たばかりであることを説明してくれたり、「ドイツは官僚的だから」などと、若干の批判を吐露したり、結構面白い学生さんでした。ごくわずかの例を一般化するのは危険ですが、総じてドイツ人は親切です。

法学部教授
陶久 利彦