東北学院大学

法学部

陶久教授のドイツ留学日記(9)

2015年09月18日

【住民登録】
 9月3日には、市役所で住民登録をすることを一番の課題にしました。一日一つをこなすだけで疲れ果ててしまうのは誠に情けないのですが、年齢のことも考えなければなりません。妻と一緒にバスに乗り、町を目指します。新市役所は旧市街をほんの少し南に出た所にあります(市役所の写真)。150918-2-1.JPG入ってすぐに住民登録の窓口があり、20人くらいは待ったでしょうか。予約をしておくと早く済みますが、昨日ネット上で確認をしたところでは、来週の10日まで待たないと予約が取れません。やむなく、予約なしで1時間近く座り、ようやく280番札の私の順番が来ました。必要書類はそろえてきたと思っていたところ、結婚証明書を出せと言われて驚きました。しかもドイツ語のもの。30数年前とは様子が違っています。「そんなの、パスポートに記載されている名字や続き番号を見れば150918-2-2.JPG夫婦であることが分かるだろう!と言いたくなりますが、問題は公式証明書です。そうです。思い出しました。以前は離日前にドイツでの滞在許可を得る必要があったのです。2ヶ月遅れてドイツにやってきた妻自身が、私が既にドイツにいる間に東京のドイツ大使館で滞在許可申請手続を済ませたのでした。そのときに、結婚についても書類を出したはずです。成功体験が失敗を招く一例です。
 「別に夫婦と認められなくても、法的な差が無いならばいいですよ。」と言ったものの、「税金関係などで差が出てくるかもしれない・・税務署に行った?・・ここで収入を得ないの?・・ああ、研究だけなの。ふ~ん。・・・(早口で耳がついて行かない)」という返事でした。ともあれ本日は、「離婚した元夫婦」という形で、一応の住民登録がなされました(ゲストハウスの賃貸契約書と住民登録書の写真)。

法学部教授
陶久 利彦