東北学院大学

法学部

陶久教授のドイツ留学日記(16)

2015年10月28日

【ハン・ミュンデン遠足と親切なおじいさん】
 ゲッチンゲンに来て2回目の日曜日は9月13日。お天気が下り坂になりつつありますが、近くのハン・ミュンデンという小さな町に遠足に行ってみようということになりました。151028-1_01.jpgというのも、起床時の空がとてもきれいだったからです。ゲストハウス前のバスは9時23分が一番バス。1時間後の10時23分に乗り、下車後駅まで500メートルくらい歩きます。自動発券機の前で迷った挙げ句Tageskarte(=1日乗車券。5人まで有効。私の場合には妻と2人分ですが、それでも安い)を買い、5番プラットフォームに出てみると、何と外国人が殆ど。みんなどこへ行くのでしょう?
 列車は山形・東北新幹線のように、途中で別の方向に向かう二つの列車が連結されているようです。そこで、片方がどこへ向かうのかと確認しようと地図を広げていましたら、自転車と共に列車に乗ろうとしているおじ(い)さんが、151028-1_02.jpg親切にも声を掛けてくれました。「どこへいくんだい? ああ、ハノーファーシュ・ミュンデンか。別方向へ行く列車も一緒に来るけど車両にちゃんと行き先が書いているから大丈夫だよ。」と、実に丁寧に教えてくれます。「この路線はこういう風に曲がっていって、やがては北海に通じているんだ。こっちの方はね・・・」そのまま聞いていると、いつまで講釈が続くか分からなくなりましたので、丁寧にお礼を言って別れました。本日のおじいさんの説明は誠に正確でした。
 彼の地で下車すると、何と、自転車を抱えた件のおじいさんもそこにいました。同じ駅に向かうところだったのですね。道理でよく知っているはずです。

法学部教授
陶久 利彦