東北学院大学

法学部

陶久教授のドイツ留学日記(17)

2015年11月05日

【ハン・ミュンデン】
 ゲッチンゲンから南西に約40キロ。ハノーファーシュ・ミュンデンと言う町があります。木組みの家が建ち並ぶきれいな町並みが魅力的ということです。ゲッチンゲン駅からCantusという私鉄に乗って約40分弱。なだらかな丘陵地帯を列車は走り、6つめの駅を目指します。
151105-2_01.jpg こぢんまりとした規模の町ですが、町並みを形作っている一つ一つの家は大きく且つ高く、木組みが見事です。残念ながら、何カ所か空き室のままだったり賃貸募集の看板が出ていましたから、かつての栄光は衰えているのでしょう(逆に、カジノがあります!)。しかし、これらの家の立派さには驚きました。帰宅後ネット上で簡単に調べてみると、WerreとFuldaという二つの川がここで合流し、Weserに名前を変え、北を目指すのです。そのためこの町は、河川を使った物流の拠点として発展したのでした。
151105-2_02.jpg 13日は日曜日のため、人通りは少なく、お店もお土産屋さんとレストランが開いている程度(写真は市庁舎。雨の後で人もまばら)。日曜日はそれで良いのです。人々は週日の厳しい労働を土日の休みで発散し、また明日からの労働に備えます。いかにもそれらしい観光客は私達くらい。後は、数人のグループ遠足の人たちが次々と押し寄せます。自転車グループ。バイクグループ。ハイキンググループ。それぞれにユニフォームを着て、仲間たちと和やかに時を過ごしています。どうやら、ドイツ人の人生の楽しみ方はこのようなものらしい。気の合った仲間と一緒に歩いたり、登山をしたり、自転車に乗ったり、そして共に飲み食いをする。結構安上がりで健康的です。

法学部教授
陶久利彦