陶久教授のドイツ留学日記(18)
2015年11月11日
【本の安売りと書店】
9月12日の土曜日には、町で本屋さんを探し、書物を買おうと思いました。前日に大学図書館のホームページで書籍検索をしたり、本屋のホームページで書名を見ていたりしていると、にわかに本を買いたくなったのです。狭い専門以外の本を何か読みたい。
そこで、以前訪れた結構大きな本屋ではなく、こぢんまりとした別の書店にふと入ってみると、そこでは定価よりも安い本ばかりが扱われています。ケチな私はついうれしくなって、あれこれと本を物色し、Suhkampのいくつかの本を見つけました。それ以外にも、文庫本で結構面白そうなのが揃っています。結局、10冊以上を買いました。しめて70ユーロ強。「どうして安いの? これみんな古本ですか?」と聞いたところ、大手書店で売り切れず返品になったものを安く販売しているとのこと。クーポン券までもらってしまいました。これで次に文庫本1冊が買えます。
すっかり気分が良くなって、バス停に向かおうと思ったところ、キャンパスの角にある立派な本屋さんの入り口にも数十冊の文庫本が並べられているのに気づきました。半額セール! これまたうれしくなって、面白そうな本を6冊ほど買い求めました。こちらでは、「出版社が本社を移転するので、在庫処分のため値段が安くなっている」と説明をしてくれます(聞き間違いでなければ)。ほんの少し話をしていたら、手提げ袋と鉛筆を1本くれました! ドイツにもおまけ文化が浸透し始めたのでしょうか? それとも、敬老精神?
法学部教授
陶久利彦