東北学院大学

法学部

陶久教授のドイツ留学日記(24)

2016年01月19日

 【ゴミ処理方法】
 家庭ゴミをどのように処理するかは、都市の大きな問題です。何が「ゴミ」と見なされるかについて、時代や社会で違いがあるとしても、この点では古今東西それほど課題に違いはありません。日本では、近時とりわけゴミの分別が厳しく言われるようになりました。種類によって回収日も異なっています。
 さて、環境大国を自認するドイツではどうでしょうか? これが甚だ怪しげです。集合住宅という性質もあるのかもしれませんが、建物の前に大きなゴミ箱があるだけ。しかも、リサイクルもせいぜい色分けされた瓶類と紙資源のみ。あとは、プラスチックゴミも燃えないゴミも、細かくは分類しません。しかも、大きなゴミ収集箱にいつゴミを投げ入れても良いのです。
 入れ物自体もどこかユーモラスです(写真左)。決められた曜日に回収車が来て箱に入っているゴミを車に投げ入れます。こんなアバウトなやり方で良いのだろうかと、「分ける君」で鍛えられている日本人は不思議に思うのです(写真右も参照)。

法学部教授
陶久利彦

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