東北学院大学

法学部

陶久教授のドイツ留学日記(31)

2016年03月08日

【通りや広場の名前】
 この街の通り(Strasse)の名前には、著名な学者が登場します。ゲストハウスはJustus-von-Liebig-Wegという所にありますが、これは高名な化学者の名前に由来します(岩波新書に伝記があるようです)。ここから市街に向かってバスに乗ると、次の停留所は、Tammann通り。これはおそらくGustav Tammannから来ているのでしょう。160308-2_01.jpg次は、Goldschmidt通り。誰を指しているのは判然としませんが、人の名前らしいことは容易に推測できます。少し大通りに出ると、そこはRobert-Koch通りという停留所。細菌学で有名なコッホ博士の名前を冠した通り沿いにあるからです。続いて、Hermann Rein通り。これまた人名です。みんな、理系の研究者です。
 かと思うと、広場にも人名がつけられます。例えば、研究所はPlatz der Goettinger Siebenにある建物の中にあります。この広場の名前は、大学の自治を語るとき必ず言及される事件の主人公だった、ゲッチンゲン大学の7教授から来ています。
 Platzで逸してはならないのは、新市役所のある場所です。Hiroshimaplatzというのです(写真参照)。かつて原子力開発に尽力したドイツ人達がこの大学を拠点にしていたことが、その由来なのでしょう。

法学部教授
陶久利彦