東北学院大学

法学部

陶久教授のドイツ留学日記(32)

2016年03月14日

【研究会】
160314-2_01.jpg 2月2日(火)午後6時から、Doktorandenseminarが開かれました。刑事法分野で博士論文執筆に向けて研究をしている人たちや、助手、専任教員等を前に、客員研究員が報告をするという会です(写真は教員が質問をしているところ)。報告者は、既に1年半近くこの地で研究を重ねているK先生と、私。珍しく雨足が激しくなった夜、全部で30名近くが集まったでしょうか。1人30分程度の報告と30分程度の質疑応答が予定されています。報告原稿は、学生Mitarbeiter(in)から文法的チェックがなされ、その後Duttge先生から内容面でのチェックが寄せられます。それらを踏まえて完成原稿を作り、パワーポイントで見やすさを工夫します。
 私は色々と思案した末に、自説を展開するというよりは、日本の事情をお話しその背景を探るということをメインにしました。日独比較が参加者には有益だろうと思ったからです。ただ、少々話が長くなりすぎ、反応は今ひとつだったかもしれません(残り二つの写真参照)。言葉の問題が依然として大きな要因ではあるものの、有益な意見交換はなかなか容易ではありません。いつも反省ばかりです。

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 それにしても、刑法関係の教授陣は例外なく極めて友好的です。初対面の私に対しても、にこやかに対応して下さいます。質問もまた好意的。雨の中、夜6時からこんな研究会を開いているのも、大学関係者としてはありがたいことです。午後8時過ぎに会は終了しました。既に深夜のため、ゲストハウスまでのバスは1時間に2本のみ。今回もまた、同じDuttge教室に所属し同じゲストハウスに住むトルコ人研究者二人と共に、色々とお話しながら帰ってきました。

法学部教授
陶久利彦