東北学院大学

法学部

陶久教授のドイツ留学日記(37)

2016年03月22日

【Semesterendefeier】
 ドイツの大学では、各教授を中心にしたLehrstuhlが助手や学生のお手伝いを抱え、チームと呼ばれる組織体を作っています(Duttgeチームは16名!)。授業の準備をしたり、客員教授のお世話の手伝いをしたり等、教授の仕事の一部を担っているのです。2月10日の夕方4時からは図書室4階のBesprechungszimmerでそのチーム構成員達のMitarbeiter(inenn)会議があるとのことでしたので、参加させて頂きました。160322-2-1.JPG10人ほどの学生や助手達が集まり、それぞれの研究課題を話したり、共同作業(=コンメンタールを編集しているそうです)の進捗状況やそのときの疑問点などを先生に質問します。先生は、各自の問題意識を点検し、時にアドバイスをしあるいは特定の指示を与えることによって、Mitarbeiter達の仕事を円滑に進めるようにします。学生Mitarbeiter(in)の場合、1時間9ユーロの報酬とのこと。志願者は教授が面接をして選びます。何よりも、志願者の関心と熱意を重視しているとは、Duttge先生の言です。160322-2-2.JPG
 ところで、Duttge先生のチームでは、毎年、クリスマスマーケット開催中にみんなで集まってお祭りをするそうです。しかし、昨年は先生に急用が入り恒例行事が中止になってしまいましたので、その代わりに上記のMitarbeiter(innen)会議の後、セメスター終了のお祭りが開かれました。狭い談話室に椅子を16人分くらい運びましたが、すべての人数には足りません。廊下にも机を並べ、更に各自が持ち寄った食べ物を並べます。サラダあり、果物あり、お菓子あり、得意の料理ありといったところ。トルコ人同僚はお手製のサラダ(写真参照)。私は妻が作ってくれた海苔巻き寿司と豚の角煮を持参しました(写真は、食べ物陳列台とチームのメンバー)。開始早々、きれいになくなったのは幸いです。

法学部教授
陶久利彦