東北学院大学

法学部

陶久教授のドイツ留学日記(43)

2016年04月21日

【ドイツ人と漫画】
 実際に漫画本を広げている人を見かけたことはありませんが、ドイツ人も結構漫画を好むようです。二つの傍証を上げます。
 一つは若い女性です。先のブログで、ドイツポップミュージック大会で中国系ドイツ人17歳の女性が優勝し、6月にスウエーデンで開催されるヨーロッパ大会にドイツ代表として出場することが決まった、と報告しました。ハノーファーッ子ですから、地元では大人気です。その彼女は漫画が大好きで、コスプレ風舞台衣装に身を固めスローテンポの曲を歌います。
 二つは、書店に並ぶ漫画本の多さです。写真下からわかるように、ハンブルクの書店Thaliaにも、―多分ゲッチンゲンの支店にも―漫画本が結構並んでいました。どんな人がどんな動機で漫画を好むのか、興味を引くところです。
 勿論、バスや列車の中で分厚い本をひもといている若者の姿もよく見かけます。フランクフルトやライプチヒでは、本の見本市も開かれるなど、読書を好む社会層があることは確かです。しかしその一方で、日本発ドイツ語訳の漫画も徐々にドイツ人の心をつかみつつあるようです。

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法学部教授
陶久利彦