東北学院大学

法学部

陶久教授のドイツ留学日記(44)

2016年04月21日

【Tutzingでの会議-その1】
 3月3日から4日にかけて、Tutzingで開催された「出生前診断」に関する討論会議に出席しました。ミュンヘンから列車で30分ほどのところにあるTutzingという保養地に、Akademie fuer Politische Bildungという施設があります。1957年に設立されたとのことですから、既に60年近くの歴史を重ねています。合宿所のような宿泊部屋には、50周年記念本2巻が置いてありました。それをひもとくと、この間この施設では実に多くの社会的・政治的テーマに関する講演会や討論会が開催されてきたことが分かります。
 ミュンヘン駅で乗り換え。空いていた席に座ると、先に乗車していたおじさんが窓際の席を譲ってくれました。「日本から来たのか?」という問いかけから始まって、色々とお話をすることが出来ました。Volksbankに40年勤めていたが、今は年金生活の傍ら基本的に野良仕事をしていること、日本の自動車や福島原発事故のこと、ジャンプの葛西選手のこと、日独共に敗戦から立ち直ったけれども広島・長崎への原爆投下は酷かったこと等、バイエルン訛りで話しかけてくれます。久しぶりのバイエルン方言ですが、30分間何とか会話が成立したのは幸い。
 写真は、ミュンヘンからの列車と施設から見た外の様子。湖はStarnberger See。

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法学部教授
陶久利彦