東北学院大学

法学部

陶久教授のドイツ留学日記(46)

2016年04月21日

【Tutzingの会議―その3-】
 7時頃には芸術家の登場になりました。緊張をほぐす意味合いがあるとのことです。マンハイムを活動の本拠地にしているというラッパーが、歌を披露してくれます。私は生まれて初めて生のラップミュージックを見、耳にしました。残念ながら、歌詞を聞き取ることは甚だ困難。しかし、私を除き、女性が大半を占める会場は徐々に盛り上がり、参加者からはやんやの喝さいが浴びせられます。そのうち、本日の会議内容に関連した詩を披露し始めました。これには感心。確かに、即興でこんなことができるならば、ラップミュージックは社会批判の一翼を十分担えるでしょう。
 途中で、彼の知り合いでダウン症の若きラッパーも加わり、会場は更に盛り上がりを見せました。
 終了後、会場外ではおつまみとビールが用意されていましたが、ドイツ語に疲れた私は宿舎外にレストランを求めました。しかし、どこまで行っても見つからず。結局、遅くまで開いていたスーパーで、パンとリンゴと牛乳それに甘い菓子を買い、部屋にこもっての侘しい晩ご飯となりました。会は面白いのですが、しかし疲れます(写真は、ラッパーと翌日の湖畔の風景)。

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法学部教授
陶久利彦