東北学院大学

法学部

陶久教授のドイツ留学日記(55)

2016年05月10日

【ストライキ】
 4月27日は市内バス(と保育所の一部)のストライキがありました。昨年秋に何度もストを決行していたルフトハンザが同じ日にストライキに入ったばかりではなく、29日には金属労組や鉄鋼労組がストを打つとの報道もあります。どうやら、今はドイツ風春闘の時期のようです。
 権利行使は、当然周りの人に一定の迷惑を及ぼします。バスのストも同様。授業が休みにならないので、やむなく私は18時15分からの医事法Ⅰの授業に出席するため、片道約40分の散歩を強いられました。数日来冬に逆戻りしたようなお天気はころころと変わり、強風が氷雨を運んでくるかと思えば、その数分後にはお日様が顔を出したり、と全く気まぐれ。お陰でかなり疲れました。
 ところで、バス決行の告知は車内の電光掲示板に出ていたとのこと。私は気づきませんでしたから、妻が語学学校で仕入れてきた情報がなければずっと停留所に佇んでいたかもしれません。実際にストライキを身をもって知ったのは数十年ぶりのことですが、バスの公共性やサービスについての考えかた、そして権利観念が日本とは全く違う、と感じさせられます(写真はいずれもスト翌日のバス)。

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法学部教授
陶久利彦