東北学院大学

法学部

陶久教授のドイツ留学日記(59)

2016年05月25日

【5月5日はキリスト昇天日Christhinmmelfahrtで祝日】160525-2_2.jpg
 今年の5月5日(木)は、復活をしたイエスが父なる神のもとへと昇天する祝日です。オースター後40日目。ドイツでは1934年から祝日になっているそうです。こうしてみると、クリスマス、オースターと、ドイツではキリスト教関連祝日が実に多い。ドイツ人のキリスト教離れが指摘されて久しいのでしょうが、この辺は過去の歴史の重みといったところでしょう。
 天上の神と地上の男性が同じとは思えませんが、それでも今日は同時に「父の日」Vatertagでもあります。祝日は19世紀末からベルリンで始まったとのこと。しかし、日本の「父の日」とは違って、お父さんに何かプレゼントをするわけではありません。むしろ、父親同士あるいは家族で小さな台車に食料品を載せ、それをゴロゴロと引っ張りながら山や緑地帯に遠足に行くようです。飲み物(つまりビール)は必携。だから、「親父の親睦会」という冷めた意見も出てくるようです。160525-2_1.jpg日本で言えば、お花見、春の遊山あるいは芋煮会の春バージョンといったところなのでしょうか。結構楽しそうです。
 それにしても、翌6日のテレビニュースでVaterrag後のごみの山が映し出されていたのはいただけない。(写真左は、父の日になぜか風船を手にもって山から下りてきたおばさんたち、写真上は父の日の閑散とした町の様子。)

 


法学部教授
陶久利彦