東北学院大学

法学部

陶久教授のドイツ留学日記(73)

2016年08月17日

【夏学期の会議―夏学期のDoktorandenseminar】
 4月11日(月)から始まった夏学期も、7月15日(金)で授業期間は終了。その後は定期試験です。あっという間に、夏学期が過ぎていってしまいました。終わりが見え始めた6月中旬あたりからは、結構頻繁に研究会が開かれるようになりました。順次紹介します。
160817-2-1.jpg 6月16日(木)16時からは、夏学期のDoktorandenseminarが開かれ、同室のトルコ人女性刑法学者S准教授と、台湾出身で博士論文執筆中のHさんの報告がありました。Sさんが「詐欺罪」について立派な報告をしたのは当然ですが、Hさんも不作為犯に関するドイツ刑法学の学説理解を披露し、自説を展開しようと試みます。彼は学生時代からこちらで勉強を続けていますから、既に6年この地に住んでいます。少なくとも後2年は博士号取得のために頑張るとのこと。
 彼以外の台湾からの留学生2人とは既に、名刺交換をしたり、授業中一緒にアクティブ・ラーニングに参加したこともあります。皆、学生時代からこちらで勉強を続けています。ですから、博士号を取得するまでの期間、6年から8年くらいはドイツで研究生活を送ることになります。当然、言葉は非常に達者。種々の理由で、文系日本人にはこのような長期留学は難しいでしょうか(写真は、会の様子)。

法学部教授
陶久利彦