2016年12月06日

   私の家は、東北学院大学泉キャンパスまで自転車で約15分。ご近所です。地図の上ではいろいろな通学路がありうるのですが、私は決まってある二つの場所を通ります。
　一つは東向陽台中学校です。私の母校です。外からだと校庭しか見えませんが、お世話になった先生の顔がチラッと見えることがたまにあります。それがまた、なんとも懐かしい気持ちにさせてくれるのです。
中学時代私はサッカー部に所属し、放課後はいつもボールを追いかけまわしていました。ですから、後輩が部活で汗をかいている姿をみると、まだほんの4，５年前のことなのに、「あの頃に戻りたいな～」なんて思ってしまいます。甘酸っぱい思い出や懐かしい記憶が、私をふと落ち着かせてくれるのです。
もう一つは向陽台団地にある道路です。なんてことない団地の道路です。ですが、わたしはその道路で、様々なお年寄りをみかけることがあるのです。たくさんの荷物を持ったおばあさん、世間話をしているおじいさんおばあさん。この道路はどことなく私のおばあちゃんが住んでいる場所に雰囲気が似ています。この道を通るたび、仙台から遠く離れて生活をしているおばあちゃんのところへ、私の気持ちが吸い寄せられるような気になります。
　これら二つの道を通るのは少し遠回りになるのですが、なんとなく気づいたら「またここを通っているなあ」と思わせるような、私にとって特別な場所なのです。

１年K.K.