東北学院大学

法学部

「東北少年院を見学しました。」

2018年09月04日

法学部2年H.M.
 8月2日、少年院見学に参加した。施設内を見たり少年院についてのお話を聞いたりした。まず驚いたのは、年間行事がたくさんあったことである。盆踊りや運動会、芋煮会などがあるそうだ。少年院に収容されている少年は、以上のような季節ごとの行事に1度も参加した経験がないことが多い。ゆえに多くの行事があるそうだ。また、なかにはおはぎ会という珍しい行事もある。手作りおはぎが食べ放題というとても羨ましい行事である。次に驚いたのは、少年達は年間300冊以上の本を読むことである。私は、なにか本を読みたいとは思っていても、なかなか実行できないため見習いたいと思った次第である。
 職員の方の話によると、収容される少年は、大人を信じられない子が多いそうだ。しかし職員の方と接していく中で、「大人も信用できるんだ」と話す子もいるという。なにか悩みがあるときに、誰かに相談できる環境が整っていれば、彼らは罪を犯さずにすんだのではないだろうか。実際はそんなに簡単な問題ではないかもしれないが、今よりも誰かに相談しやすい環境にすることで救える少年がいるのならば、私達はそのような世の中をつくっていく必要があるのだと思う。

法学部2年H.I.
 今回東北少年院を訪ねた第一印象は、施設も人もはつらつとしているというものでした。話を聞いていると、職員の方と入所している人たちとの間にはあまり心の壁というのは感じられず、学校の先生と生徒という印象を受けました。また、少年院は住宅地の真ん中にあり、イベントやボランティアなどで地域の方々とも交流していると聞き、刑務所ほどの圧迫感は感じられませんでした。設備に関しても、個人の年齢に合わせた授業や技術習得するための施設があり、就職するための整備が整っているように見えました。
 とはいえ、好印象だけではありませんでした。下調べをしたとき、少年院にいたとしても前科は残らないし公にもされないという情報を得ていましたが、技術を身につけても少年院を出た後、就職するのは簡単ではなさそうでした。それも受け入れ先を見つけるのが難しいのだろうと思います。どうすれば卒院後うまく就職し、生活の道を切り開いていけるのか。少年院自体が卒院後の相談網を整備しつつあるとのことですが、課題は多いと感じました。
 今回少年院の見学に参加し、職員の方の話を聞いて、普段では知ることのできない貴重な経験ができ、とても勉強になりました。このような機会を設けてくださりありがとうございます。

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