東北学院大学

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【オーディオ・ヴィジュアルセンター公開学術講演会】英語のリズム、アクセント、シラブルの仕組みと認識

2012年06月07日

 リズムとは、ある単位が規則的に繰り返されることであると考えられ、ことばにもリズムがある。どのような単位が繰り返されるかにより、2種類の言語のリズムが提唱されている。1 つは、stress-timed rhythm であり、ストレスが等時的に繰り返される。もう 1 つは、syllable-timed rhythm であり、音節が等時的に繰り返される。
 日本語も syllable-timed rhythm を持つと言われるが、正確には、その下位区分である mora-timed rhythm を持つとされる。一方、リズムを支えるアクセントも英語と日本語では大きく異なる。アクセントは語の一部を際立たせる機能を持つが、際立たせ方に大きく 2 つの種類がある。英語はストレスアクセントをもち、アクセントを持つ音節は持たない音節に比べ、強く、長く、高いピッチで発される。一方、日本語はピッチアクセントをもち、アクセントを持つ語は持たない語に比べ、高いピッチで発せられる。さらに、アクセントを担う単位は音節と呼ばれ、英語の音節は日本語の音節に比べ大変複雑である。本講演では、英語と日本語のリズムにまつわる様々な現象を紹介し、リズムを支えるアクセントと音節の性質についても考察する。

■ 日時 :平成 24 年 6 月 8 日(金)  14:40~16:10
■ 会場 :土樋キャンパス 8 号館 4 階  842教室

      LECTURER               講 師      

京都女子大学文学部教授
石川 圭一 氏 
(いしかわ けいいち)

【略 歴】
学  歴:神戸市外国語大学大学院外国語学研究科 修士課程修了
学  位:博士(応用言語学)(明海大学)
研究分野:音声学・心理言語学・応用言語学
著  書:『ことばと心理:言語の認知メカニズムを探る』(単著、くろしお出版、2005 年)、
『ことばと認知の仕組み』(共編著、三省堂、2007 年)、Recognition and Production of English Syllables by Speakers of English and Japanese(単著、くろしお出版、2009 年)



○対  象 学生・一般
○申込期間及び方法 直接会場にお越しください
○受 講 料 無料
○主  催 東北学院大学 オーディオ・ヴィジュアルセンター
○問合せ先 東北学院大学 オーディオ・ヴィジュアルセンター
TEL 022-375-1182
E-mail:audio-jim@staff.tohoku-gakuin.ac.jp