東北学院大学

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「フォーラム 仙台湾/海岸エコトーンの復興を考える」開催

2011年05月31日

ポスター
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 2011年3月11日に発生した大地震と大津波は、東北から北関東に至る東日本一帯に、未曾有の被害をもたらした。碧く輝く海、子どもらの歓声がこだまする水辺、多様な生き物が躍動する干潟、緑濃い樹陰が連なる海岸林、そして爽やかな風がわたる田園の変貌は、あまりにも痛々しい。
 本フォーラムでは、こうした「浅海から浜辺、防潮堤、湿地、海岸林、そして農耕地に至るエリア」を「海岸エコトーン(海と陸が交錯する推移帯)」とみなし、仙台湾に沿った砂浜海岸領域を事例としながら、「今時の悲しみを二度と繰り返さないための復興」を基本理念とした意見交換を行う。

 フォーラムの前半では、「そもそも海岸エコトーンとは、いかなる場なのか? ・・・・・ そこでは、どのような自然や文化、人為改変が展開されてきたのか?」、「干潟や海岸林は、災害低減や環境緩和、地域の暮らしにとって、どれほど有益なのか?」、「被災地全体とカップリングした海岸エコトーンの復興に向けて、今後どのような工夫やしくみが求められるのか?」、それぞれ短時間ながら、8つの観点から話題を提供いただく。
  後半では、それをもとに参加者一同で大いに議論し、そして課題やアイデア、 熱意、希望を分かち合いたい。

フォーラム 仙台湾 / 海岸エコトーンの復興を考える
― 浅海・砂浜・防潮堤・湿地・海岸林・農耕地を一体化する視座 ―
日時:
2011年6月4日(土) 13:30〜16:30 (開場: 13:00)
場所:
仙台国際センター 1階 小会議室1(TEL.022-265-2450)
次第:
  1. 開催主旨説明
    宮城豊彦
  2. 話題提供
    (1) 砂浜の形成史と近年の地形変化 松本秀明
    (2) 海岸エコトーンにおける人間活動史 大山弘子
    (3) 潟湖・干潟の生態と攪乱耐性 鈴木孝男
    (4) 海岸エコトーンの植生構造 菅野 洋・富田瑞樹
    (5) 大津波に対する海岸林の応答 宮城豊彦・齋藤綾子
    (6) 田園・農業からみた海岸エコトーン
      −防潮林の機能と効果−
    神宮字寛・加藤 徹
    (7) 災害廃棄物の土壌資源化による有効活用 中野裕司
    (8) 地域主体の復興を支える市民活動
      −人知を超えた災害を、人智で超えよう!− 
    惠小百合
  3. 意見交換
    指定討論者のコメント・参加者間で討論
  4. 総括
    原慶太郎・平吹喜彦
主催:
「フォーラム 仙台湾/海岸エコトーンの復興を考える」実行委員会
共催:
東北学院大学、東京情報大学、自然環境復元協会・学会
  • 参加費は無料です。
  • 昼食を済ませてご来場ください。震災によりレストランは休業中です。
  • 仙台市営バス・タクシーをご利用ください。駐車スペース不足が予想されます。

    【バス】仙台駅前 ( 西口バスプール 9 番)乗車、博物館・国際センター前で下車
    路線名 710 ・ 713 ・ 715 ・ 719 ・ 720 所用時間 10 分 料金 180 円

    【タクシー】仙台駅前から7分 料金 900 円程度
■この内容に関するお問い合わせ

東北学院大学 平吹研究室
〒981-3193 宮城県仙台市泉区天神沢2丁目1-1
TEL.022-773-3706 FAX.022-773-3706
E-mail:yhira@izcc.tohoku-gakuin.ac.jp