東北学院大学

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東北学院大学博物館の文化財レスキュー活動、無事終了

2011年10月14日

 今年6月末からスタートしていた石巻市鮎川地区における、文化財レスキューの最終便が東北学院大学博物館に到着し、足かけ4ヵ月も続いたレスキュー活動が無事に終了しました。
 10月12日は、上智大学の学生8名と教員、本学スタッフを含む計14名で、鮎川の牡鹿総合体育館に一時保管されていた民俗資料、考古資料などを運び出す作業から始まりました。


牡鹿半島の鮎川にある牡鹿総合支所に隣接する体育館から文化財を運び出します。全14名が参加。
牡鹿半島の鮎川にある牡鹿総合支所に隣接する体育館から文化財を運び出します。全14名が参加。
 津波で塩水に浸かった資料を保管していた体育館も津波の被害に遭った施設でしたが、9月20日の台風による豪雨で再び床下浸水してしまい、重ねていた資料の箱が二段目まで水浸しになりました。

 今回は、まだ濡れたままの資料も合わせた文化財を、美術品輸送の特装車に積み込み、仙台の東北学院大学博物館に運び込みます。石巻から鮎川までのルートはいまだに震災の爪痕が生々しく残り、道路の陥没や段差などもあり、運搬にも気をつけなければなりません。片道約3時かをかけて博物館に着いたときはすでに日も暮れ始めました。博物館の敷地内に資料を降ろしてこの日の作業は終了しました。
 13日は、朝から運び込んだ資料の洗浄作業や仕分けに取り掛かりました。一点一点ていねいに水で洗い流し、またはブラシや串で土を取り除くなど根気のいる細かな作業が続けられます。午後3時、すべての作業が終わり、きれいになった文化財を収蔵施設に収納し、すべての文化財レスキュー活動が無事に終了しました。

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