「8ヵ月遅れの卒業パーティ」 教養学部、卒業生と教職員がともに祝う
2011年11月21日
東日本大震災では、本学も卒業式と入学式の中止を余儀なくされ、多くの卒業生にとって最後の思い出となるはずだった卒業パーティも中止せざるをえませんでした。東北学院大学教養学部教職員は、なんとか卒業生にお祝いの場を設けてあげたいと準備を進めてきました。その思いが実り、「8ヵ月遅れの卒業パーティ」が開催されたのです。
11月20日、仙台ガーデンパレスで開かれたパーティには、500名の卒業生のうち108名が参加、教職員と合わせて約150名が集まり、東日本大震災から8ヵ月遅れの卒業を祝いあいました。
当日参加できない卒業生からのメッセージも掲示され、卒業後の消息を確かめ合う姿は、和やかな中にも真剣そのものでした。8ヵ月の間に就職したものの退職した人、結婚した人、就職活動中の人、震災の影響で遠隔地に赴任することになりパーティに参加できないことを残念がっている人、すでに仕事で海外に赴任している人など、500人の卒業生のうち参加者やメッセージを寄せた人たちによって、それぞれのその後が確認できたわけです。
準備には教養学部の教職員はもちろん、在学生もサポートし、受付や、卒業生の写真撮影に応じるなど細やかな気配りが行き届いた心あたたまるパーティでした。