【新刊書籍のご案内】東北学院大学 震災の記録プロジェクト 3.11慟哭の記録 71人が体感した大津波・原発・巨大地震

2012年02月13日

本学教養学部地域構想学科准教授の金菱 清氏の著作が販売されます。

東北学院大学 震災の記録プロジェクト

「3.11 慟哭の記録」
71人が体感した大津波・原発・巨大地震


金菱 清(東北学院大学教養学部地域構想学科准教授) 編

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ISBN978-4-7885-1270-2 C1036 \2800E
四六判560 頁ハードカバー 税込2940円(本体2800円)
2012 年2月20日発売

【東北学院大学 震災の記録プロジェクトとは】

 震災直後から宮城・岩手・福島の被災地を訪ね、あらゆる年齢・職業の人々に震災記録の執筆を依頼した結果、2011 年4月~11 月、27 市町村71 人の原稿が集まった。写真を掲載せず、言葉の力のみで現場のリアリティを伝える“震災エスノグラフィ”(民族誌)をめざした。
 生と死の瀬戸際を彷徨い、家族を亡くし、家や仕事場を失った人々の慟哭と絶望に、どのように寄り添い、再起を支援できるか。本書は、苦難に立ち向かう東北再興の出発点である。

【おもな内容】

震災川柳・両親を仮土葬・行方不明の子を捜索・津波火柱から脱出・消防団活動・海苔養殖復興・遺体身元照合ボランティア・福島第一原発に乗り込む・転々と原発避難・一時帰宅・脱ニート・避難所運営・女川原発見学・山津波・新幹線閉じ込め・エコノミークラス症候群…

【目次】

出版に寄せて   学校法人東北学院 学院長・大学長・同窓会長 星宮 望
まえがき    編者 金菱 清
 

【TSUNAMI 大津波】

大津波 ババのへそくり 泥の中—―南三陸町志津川廻館 佐々木 米子
ここは津波常襲地―南三陸町戸倉字波伝谷 後藤 一磨
正座したままで逝った父、母、祖母―女川町桜ヶ丘 丹野 秀子  
大川小学校で愛する娘を亡くす―石巻市旧河北町  狩野 あけみ
妻や孫を呼ぶ声だけが谷間に谺する―石巻市北上町十三浜大室  佐藤 清吾
大津波に何回も呑まれ意識を失う―石巻市北上町十三浜菖蒲田 千葉 五郎 
雄勝法印神楽をなくしてはならない―石巻市雄勝町水浜 伊藤 博夫  
おじいさんは大好きな海に帰ったんだ―石巻市渡波 丹野 宏美 
目の前を家もトラックも人も……―石巻市渡波 平塚 将人  
水産会社廃業の選択―石巻市魚町 斎藤 廣  
泥に「かな無実です」と刻む―石巻市湊 阿部 果菜
地獄のなかの救命小舟―石巻市南浜町 奥田 裕次
石巻は火と水と寒さ―石巻市日和が丘 遠藤 美千代
避難所から消えた中国人研修生―石巻市南光町 熊谷 亜美
「盗み」に入らざるをえない現実―石巻市貞山 成田 賢人  
数少ない病院の役割—―石巻市山下町 亀山 富二江  
海水と泥と闘う毎日―東松島市赤井 佐々木 和子  
生きたまま焼かれる!―気仙沼市鹿折地区 加藤 弘美 
海を生き抜く信用取引―気仙沼市魚町 齋藤 欣也 
民間ハローワーク―気仙沼市階上地区 守屋 守武 
陸の孤島と化した半島での消防団活動―気仙沼市唐桑町宿浦 三浦 清一  
ヘッドライトの下で綴った震災日誌—―気仙沼市唐桑町宿浦 熊谷 眞由美  
開店休業に追い込まれた海産物加工業—―塩竈市藤倉 下舘 準也  
島の海苔養殖協業―塩竈市浦戸諸島桂島  内海 茂夫  
祖母の手を放してしまった―七ヶ浜町菖蒲田浜 渡邊 英莉  
決死の介護利用者の救助―多賀城市大代 榊原 由美  
遊園地のコーヒーカップのように回る車―産業道路 多賀城市 川嶋 由子  
コンビニの屋根に避難する―仙台新港 黒瀬 英文  
夢半ばで逝った息子を想う―名取市閖上 小原 武久 
仙台空港での三日間―仙台空港 中澤 輝博  
自衛隊ヘリによる脱出―亘理町荒浜 森 健輔 
代々続いた海苔養殖業の復興へ―亘理町荒浜 菊地 萬右衛門  
黒いものがモジャモジャ向かってきた―山元町八手庭 阿部 行男 
究極の遺体身元照合ボランティア―宮古市磯鶏地区 千葉 胤嗣 
万里の長城を越える大津波―宮古市田老大平地区 山崎 智水 
町全体が精霊流しのよう―大槌町本町 臼澤 良一  
不安と恐怖に包まれた孤独な一晩―釜石市鈴子町 菊池 真智子  
重油まみれの衣類を毎日洗う―釜石市浜町 佐々木 要 
普段着やジャージ姿の卒園式―釜石市上中島町 佐々木 幸江 
間一髪の小学生の避難誘導―陸前高田市小友町 渡邉 淳 
港湾都市・大船渡やっぺし―大船渡市盛町中道下 浦島 康弘 
供養碑の下の石を拾い集める日々―大船渡市三陸町越喜来 及川 彌 
 

【FUKUSHIMA 原発】


福島第一原発に立ち向かう―福島第一原子力発電所 山下 幹夫 
生まれた時から原発があった―大熊町 大川 順子  
避難先も避難区域―大熊町熊三地区 佐久間 和也 
故郷はサバンナの大草原―大熊町大野地区 橘 慶子 
果てなき流浪へ―浪江町川添 新田 泰彦  
障害者として転々と避難し続ける―浪江町権現堂 新谷 師子  
きずなファーム―浪江町牛渡 亀田 和行  
飯舘のトルコキキョウは人生そのもの―飯舘村比曽 佐藤 照子  
我が家を支えてくれた牛と最後の別れ―飯舘村深谷 斉藤 次男  
原発避難・捜索・警戒区域―南相馬市小高区 山本 祐一  
真実は避難者には知らされない―南相馬市原町区 池田 弘一 
脱・ニート―南相馬市原町区 大石 貴之  
母子自主避難を決意するまで―南相馬市鹿島区 明石 美加子  
大学を中退して群馬へ―南相馬市鹿島区 三浦 育子 
九九日間の避難所運営―相馬市小泉 只野 裕一  
漁業の復興を阻む原発問題—―相馬市尾浜 池田 精一  
心に燻る「政府も誰も信用できない」―福島市飯野町 鴫原 玲子  
福島との県境で放牧場を復旧―伊具郡丸森町 大槻 謙喜  
原発見学中地震に遭う―女川原子力発電所 藤村 魁 

 

MEGA EARTHQUAKE 巨大地震


ダム決壊、もうひとつの津波―藤沼湖 須賀川市滝 松川 美智夫  
青少年自然の家で再び震度7―栗原市花山字本沢沼山 佐藤 敏幸 
新幹線のトンネルに一四時間閉じ込められる―秋田新幹線 仙岩トンネル 佐々木 透  
老朽化が危惧された仙台駅にて―仙台駅 佐藤 恵  
高層マンションで震度6の揺れ―仙台市青葉区国分町 金菱 清  
エコノミークラス症候群による心肺停止―仙台市宮城野区 佐藤 美怜 
在宅酸素療法患者のいのちを守る―松島、石巻、女川、三陸地域 岩渕 茂利 
避難所を横断して聞き取りを続ける―宮城県全域 木村 彩香  
脱・就活―大崎市古川 小山 悠  
テーマパークのなかの非日常―東京ディズニーリゾート 伊藤 智裕
 

【プロジェクトを終えて】 


東北学院大学 震災の記録プロジェクト  
大内千春・亀山武史・佐藤航太・小山悠・佐藤恵・植野雄太・遠藤祐太・伊藤智裕・ 齋藤宇成・渡邊英莉

あとがき 金菱 清  
装幀・地図制作 谷崎文子

 

 

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