東北学院大学

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全国大学公開講座研究会創立20周年記念講座

2012年10月05日

 全国大学公開講座研究会は、1992年に「大学公開講座情報研究会」と称し、23大学からなる組織として発足しました。1999年に「大学公開講座研究会」と変更し、関東近県はもとより、関西、北陸、東北、四国地方からの大学の入会が相次ぎ、現在73大学を数えるまでに発展しました。
 本研究会は、各大学の公開講座および生涯学習担当者を対象として、講座運営方法などの相互情報交換および公開セミナー、公開シンポジウム等の勉強会を開催しています。
 今年度は、設立20周年を迎え、被災地の加盟校である東北学院大学において、東日本大震災をテーマに公開講座を開催いたします。

日   時  10月27日(土) 13:00~16:30
会   場  東北学院大学土樋キャンパス 5号館1階512教室
定   員  各150人
受 講 料  無料
対象・申込 どなたでも受講できます。直接会場にお越しください。
主   催  全国大学公開講座研究会
問合せ先  東北学院大学研究機関事務課 ℡ 022-264-6406

《公開講座概要・講師》



第1講 13:00~14:00
「東北地方太平洋沖地震における地盤災害」   
東北学院大学工学部環境建設工学科教授 吉田  望
https://www.tohoku-gakuin.ac.jp/faculty/engineering/civil/staff/yoshida.html

概要
2011年東北地方太平洋沖地震では、多くの地盤災害が発生した。仙台市では1978年宮城県沖地震の際に被害を受けた造成地が再度被害を受けた。千葉県では利根川の旧河道、埋立地で大規模な液状化が発生した。ここでは、なぜ、こういう被害が発生するのか、事前には防げなかったのか、地震後の対応などについてその概要を紹介する。



第2講 14:15~15:15
「減災の行動を育む対話型防災マップ作製の効果と限界」
東北学院大学教養学部地域構想学科教授 宮城 豊彦
http://www.tscc.tohoku-gakuin.ac.jp/~miyagi-lab/

概要
今回の地震災害は半ば予測され、行政も地域も対策を講じてきた。報告者らも住民とともに防災地図の作成や避難訓練を行ってきた。想定を超える震災に遭遇し、地域はどう対処し、喪失と成果を得たのか,我々の関与はどう作用したのか,更に地域は今、何を考えているのかを紹介し、地域と寄り添う大学の在り方を考察したい。



第3講 15:30~16:30
「東日本大震災による文化財被害状況とレスキュー活動」
東北学院大学文学部歴史学科教授 辻  秀人
https://www.tohoku-gakuin.ac.jp/facilities/museum/

概要
 東日本大震災では、宮城、山形、岩手県沿岸部では博物館施設が津波を受け、収蔵されていた資料を含め多くの文化財が被害を受けた。ここでは文化財の被害状況を紹介するとともに、歴史的な震災被害の状況と比較し、日本列島がどのような自然災害を受けてきたかを考える。また、東北学院大学博物館の文化財レスキューの現状とこれからの活動について報告する。


○全国大学公開講座研究会
http://www.daikoken.jp/index.html