2012年11月09日

　11月6日から8日までの3日間、せんだいメディアテーク1階　オープンスクエアで開催されていた「文化財レスキュー展　in　仙台」が無事に終了しました。
　3日間の会期中の来場者は2200人にも及び、東北学院大学博物館、文化財のレスキユー活動とその途中経過を広く市民の皆さんに見ていただくことができました。

　
　

　初日、朝のテレビで催し物の告知が流され、オープニングにはテレビ各局の取材も入り、ニュースで報じられ、多くの市民が訪れました。
　中には、テレビを観てきたという市民同士が、民俗資料である生活用具や、漁の道具の使い方や名前を話し合っているうちに、実は同じ鮎川出身だったことが分かった人たちがいました。また、仙台市内に避難住まいしている来場者がニュースを観て懐かしくなり訪れたところ、震災以来1年8ヵ月が経とうとしているこのタイミングで知人と再会を果たしたというドラマもありました。
　これもメディア各社による取材・報道によってつながれた『縁』かもしれません。
　東北学院大学文学部歴史学科の学生たちも、3日間三交代で訪れた市民の聞き取り調査のデータ量がオーバーフロー気味…と、これからの取りまとめ作業にうれしい悲鳴を上げていました。

　
　
　
　9日のお昼には、展示会場となったせんだいメディアテークの撤収も終え、展示資料が土樋キャンパスに再び戻りました。これらの資料はこれからもクリーニングや燻蒸作業、保守といった手がかけられ、石巻市内の保管施設が決まった折りに、地元に戻されることになっています。
　これからも東北学院大学博物館・文化財レスキュー活動に注目下さい。

お問合せ
東北学院大学博物館
〒980-8511　　仙台市青葉区土樋一丁目3-1
TEL　　022-264-6920