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東北学院大学研究者チーム歴史書刊行 「歴史としての東日本大震災 口碑伝承をおろそかにするなかれ」

2013年02月25日

 この度、東北学院大学研究者チームの歴史書「歴史としての東日本大震災 口碑伝承をおろそかにするなかれ」が刀水書房よりリリースされましたので、ご案内いたします。研究者チームは、岩本由輝先生(東北学院大学名誉教授)、河野幸夫 (東北学院大学工学部環境建設工学科教授)、菊池慶子(東北学院大学文学部歴史学科教授)、佐々木秀之(東北学院大学東北産業経済研究所特別研究員)で、東北学院大学に関わる研究者チームとなっております。

●大震災からまもなく2年になろうとする今。これから読まれる歴史書!この震災を歴史として捉えた最初の本格的な歴史書が完成!

★科学的なシミュレーションによる「安全神話」より、地元で伝えられていた伝承・口碑の方が、はるかに人々の身を守る知恵になっていたことを、様々な史資料を駆使し、又科学者も交えて検証された歴史書です。

岩本由輝編
(執筆者) 岩本由輝(東北学院大学名誉教授)・河野幸夫(東北学院大学工学部環境建設工学科教授)
      菊池慶子(東北学院大学文学部歴史学科教授)・佐々木秀之(東北学院大学東北産業経済研究所特別研究員)
定価: 本体2200円+税
2013年1月刊
ISBN978-4-88708-405-6
A5判 216頁

 
【主要目次】
【略 目 次】
 第1章 400年目の烈震・大津波と東京電力福島第一原発の事故・・・・・・ 岩本由輝
   1.現福島県浜通りは“貞観津波”の激甚地帯
   2.“慶長津波”の到達点をめぐる口碑と記録
   3.400年目の烈震の可能性の認識は意外なところに
   4.原発の事故への心配は杞憂ではなかった
   5.この一年あまりをふりかえって
 第2章 仙台湾海底遺跡の発見と仙台平野を襲う大津波(貞観津波)について
                                       ・・・・・・・・・ 河野幸夫
   1.仙台湾海底遺跡調査と大根堆
   2.貞観津波のシミュレーションについて
 第3章 失われた黒松林の歴史復元
       ―仙台藩宮城郡の御舟入土手黒松・須賀黒松―・・・・・・・・・・・・ 菊池慶子
   1.仙台市宮城野区中野・蒲生・岡田地区の現在
   2.藩政期の村の開発と松林
   3.御舟入土手黒松の成立
   4.須賀黒松の成立
   5.幕末の黒松林の動向
   6.黒松林の管理と利用
 第4章 消防団体験から書き起こす東日本大震災
       ―仙台平野にみる津波シミュレーションの功罪―・・・・・・・・・・・ 佐々木秀之
   1.東日本大震災における消防団員としての私の行動
   2.蒲生地区の歴史津波と現代における津波シミュレーション
   3.被災地・蒲生地区における町内会長の取り組み
 第5章 口碑伝承をおろそかにするなかれ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 岩本由輝
   1.『理科年表』における記述の変化
   2.寺田寅彦にとっての地震と災害
   3.「想定外」と人災
   4.114年前の「変動地調査報告」と高浜原発

★最終章では、114年前の「変動地調査報告」で危険とされた地盤の隣接地域にある
 高浜原発にも触れています。

   東北に暮らす三人の歴史家と科学者一人が大震災を歴史の中に位置づける。
   津波の伝承と歴史記録から原発を批判する岩本先生。 潜水海底調査で貞観津波の
   痕跡を発見した河野先生。失われた海岸林の歴史を語る菊池先生。震災当日から
   地元消防団員として救援活動をした佐々木先生。

刀水書房ホームページURL:http://www.tousuishobou.com/