2013年03月25日

　東北中世史の泰斗である入間田宣夫東北大学名誉教授・東北芸術工科大学教授が監修をつとめる、『講座　東北の歴史』全六巻が、清文堂出版から刊行されました。
『3.11東日本大震災という巨大災害（福島第二原発事故という放射能災害を含む）からの復興という課題を背負った東北地域が、その歴史を総体として把握したうえで、その再出発を進めようという意図も含めて編纂された「東北の歴史」の決定版といえるものが本書である』と東京都立大学名誉教授・峰岸純夫氏が推薦のことばで述べています。
　この度の企画では、歴史のみならず、考古・民俗・宗教・美術などの各分野の成果をもふんだんに取り入れて学際的な成果として織りなされて見事に結実していると言及。その内容は、「争いと人の移動」、「都市と村」、「境界と自他の認識」、「交流と環境」、「信仰と芸能」、「生と死」というテーマ別の六巻に分けられています。
　各巻の編者は各学問分野における重鎮の研究者が担当し、執筆者は考古学・日本史学・宗教学・民俗学・芸能史などの第一線で活躍している方々を揃えて、最新の研究成果を披露する内容となっています。
　第一巻　『争いと人との移動』は、河西晃祐・東北学院大学文学部歴史学科准教授が編者、同じく文学部歴史学科の七海雅人教授が執筆しています。第四巻　『交流と環境』の編者に斎藤善之・東北学院大学経営学部教授、第三巻　『境界と自他の認識』には、熊谷公男・東北学院大学文学部歴史学科教授が編者として参加しています。
　本書は全国有名書店で購入できます。



第一巻　争いと人の移動（第２回配本）★既刊
編者　安達宏昭　東北大学大学院文学研究科准教授／河西晃祐　東北学院大学文学部歴史学科准教授
ISBN978-4-7924-0956-2　C3321 (2012.12) Ａ５判 上製本 366頁 本体4600円

第二巻　都市と村（第６回配本）
平川 新・千葉正樹 編

第三巻　境界と自他の認識（第４回配本）
編者　熊谷公男　東北学院大学文学部歴史学科教授／柳原敏昭 編

第四巻　交流と環境（第１回配本）★既刊
編者　斎藤善之　東北学院大学経営学部教授／菊池勇夫　宮城学院女子大学学芸学部教授
ISBN978-4-7924-0959-3　C3321 (2012.9) Ａ５判 上製本 360頁 本体4600円

第五巻　信仰と芸能（第５回配本）
入間田宣夫・菊地和博 編

第六巻　生と死（第３回配本）
鈴木岩弓・田中則和 編

○清文堂出版　『講座　東北の歴史』　ホームページ
http://seibundo-pb.co.jp/index/ISBN978-4-7924-0959-3.html