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東北学院大学震災の記録プロジェクト 金菱清(ゼミナール)【編】 『千年災禍の海辺学―なぜそれでも人は海で暮らすのか―』 刊行

2013年04月05日

  この度、平成24年度の東北学院大学・震災に関わる学長研究助成金の助成を受け、2012年から東北学院大学教養学部・金菱清准教授のゼミ学生たちが取り組んできた報告書が、『千年災禍の海辺学―なぜそれでも人は海で暮らすのか―』(発行元/生活書院)として発行されました。4月上旬からは主要書店で購入できます。
  「東北学院大学 震災の記録プロジェクト」のメンバーは、金菱准教授以下13名。去る3月上旬、この本の最終ゲラ校正に集まったプロジェクトチームの面々に、河北新報社の取材が入りました。その記事も間もなく掲載されるとのこと。
  東日本大震災の後、この13名の学生たちが「東北の中心に位置する東北学院大学の学生として、何か行動をおこすべきではないか」と考え、スタートした本プロジェクト。震災の津波で甚大な被害を被った沿岸部にあるすべての漁港に足を運び、通い続けるうちに変化する海辺の人々の心の在り様を丹念にまとめたリポートです。もちろん、足を運ぶ学生たちも次第に心の変化を感じたといいます。ある漁港に足を運んだ学生は、そんな時間はないと人々に疎まれたが、何度も話を聞いているうちに自分自身も変わり、それを見ていた漁港の人たちも変わっていったというエピソード。流されてしまった自分の故郷の漁港に通うことによって、自身の再生の道を見つけた学生など、その努力は一人ひとりが心血を注いだ論文であると評する金菱准教授。
 なお、本書は、平成24年度東北学院大学・震災に関わる学長研究助成金(代表者:金菱清)を受けたもので、助成対象タイトルは『津浪・原発被害を被った漁村と水産業の復興の在り方に関する総合研究―水産業復興特区をめぐって』です。
  ぜひ、学生たち渾身のレポートを手に取ってお読みください。

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【本書 帯コピー】

なぜ、これほどまでに津波の影響を受けながら、人は海にとどまり帰ろうとするのか!!
2年の歳月を経て、悲しみが深まる人びとがいる一方、時間とともにそれぞれの生活の中に災禍は組み入れられてくる。三陸沿岸を、地理的辺境としてではなく、危機に晒された生を生き抜く智慧が集積した文化的中心として捉え、強圧的な行政政策への対抗論理としての実践性と、災害リスクに対する脆弱性の吸収と回復力の保持を明らかにする。

・DATA
『千年災禍の海辺学―なぜそれでも人は海で暮らすのか―』
東北学院大学震災の記録プロジェクト 金菱清(ゼミナール)【編】 発行/生活書院
A5判並製  264頁  2625円(税込)  ISBN   978-4-86500-007-8
株式会社生活書院 東京都新宿区三栄町17-2 木原ビル303号
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