2013年05月20日

  豊富な写真とわかりやすい解説で好評の『仙台市史』の最新刊である、『通史編9 現代2』が刊行されました。
　『仙台市史』にはこれまでも多数の本学教授陣が編さん・執筆に携わってきました。通史編の最終巻となる『現代2』においても、岩本由輝本学名誉教授が監修を務め、岩本教授のほか、斎藤誠法学部法律学科教授、難波信雄本学名誉教授、仁昌寺正一経済学部経済学科教授、越智洋三経済学部共生社会経済学科教授、増田周二本学名誉教授、守屋嘉美本学名誉教授、菊池慶子文学部歴史学科教授、熊沢由美経済学部共生社会経済学科准教授、経済学研究科博士後期課程在学中の雲然祥子さんが執筆を担当されました。
  『現代2』では「昭和」から「平成」へと移り変わる1960年代後半からの約20年間にわたる仙台の軌跡をたどります。この間仙台では、仙台港の完成、東北自動車道や東北新幹線の開通、地下鉄開業など交通運輸網の整備が進み、商工業の発展と都市機能の充実が図られました。その結果として仙台市は周辺市町との合併を進め、1989（平成元）年には東北地方で初の政令指定都市へと移行しました。都市化が進展する一方で、高度経済成長期には環境問題も深刻化しましたが、「河川浄化運動」や「脱スパイク（タイヤ）運動」といったまちづくりの在り方への新しい道筋の実践もあり、現代の仙台は「杜の都」の名にふさわしい都市へと成熟を遂げています。
　今回の『現代2』の刊行により、『仙台市史』通史編は全9巻が揃うこととなり、原始から現代にいたる仙台の歴史を通観することが可能となりました。　

                      『仙台市史　通史編9 現代2』　A5判　オールカラー／635頁／3,000円（本体2,858円）
　
　                  　 
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