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東北学院大学地域共生推進機構『〈連続講座〉震災と文学』開催【第5回 2/17(月)】

2014年02月10日

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東北学院大学ではこの10月より地域貢献活動の一環として東北学院大学地域共生推進機構(*)の主催により、「〈連続講座〉震災と文学」を開講いたします。講師は、熊谷達也・和合亮一・鎌田慧・若松丈太郎・玄侑宗久の5氏。学生だけでなく一般市民も対象とした、開かれた全5回の講座です。

企画主旨

 3.11の東日本大震災は、未曾有の災害と言われる。しかし未曾有ではない。この大震災は私たちの生の組み立て方に深刻な反省を促した。戦後に私たちが受け容れてきた生の枠組みについての反省である。こうした枠組みについての反省を、すでに800年前の日本の文学が行っている。平安から鎌倉にかけてのその時も、深刻な天変地異があり、そして人災としての戦争があった。人々は生きることを問い直し、そして綺羅星のような数々の生の形を作り出した。その形が日本人の精神的骨格を作り出している。
 あの時代と同じ問いの前に、私たちは再び立たされている。私たちもまた、生きる形を問い直し、新しい軌跡を作っていかねばならない。文学は、今を生きる人々の生きる形の模索とならねばならないだろう。震災が機縁となって私たちに考えることを強いたこの問いを前にし、私たちはここに『震災と文学』という考える場、生きる形を問う場所を設けたいと思う。

佐々木俊三
(東北学院大学副学長・同大学地域共生推進機構機構長)

〈連続講座〉震災と文学
2013年度全5回

【第一回】 熊谷達也/2013年10月25日(金) 18:00~19:30 <終了しました>

「小説に何ができるか~仙河海市の物語を通して~」
くまがい・たつや◎作家。1958年、宮城県仙台市生まれ。仙台市在住。東京電機大学卒。『ウエンカムイの爪』(小説すばる新人賞)、『漂泊の牙』(新田次郎賞)、『邂逅の森』(山本周五郎賞/直木賞)、また震災後の著書に『光降る丘』、『烈風のレクイエム』、『調律師』がある。震災後の気仙沼市をモデルとした『潮の音、空の色、海の詩』を河北新報に連載中。

【第二回】 和合亮一/2013年11月8日(金) 18:00~19:30 <終了しました>

131106-2_01.jpg「『詩の礫』から『廃炉詩篇』へ」
わごう・りょういち◎詩人。1968年、福島県福島市生まれ。福島市在住。福島大学卒。福島県立保原高校教諭。『After』(中原中也賞)、『地球頭脳詩篇』(土井晩翠賞)など。震災後の著書に『詩の黙礼』、『詩の礫』、『詩の邂逅』、『私とあなたここに生まれて』、『ふたたびの春に』、『廃炉詩篇』など。


 

【第三回】 鎌田慧/2013年11月22日(金) 18:00~19:30 <終了しました>

131009-2_05.jpg「東北と原発の40年」
かまた・さとし◎ルポライター。1938年、青森県弘前市生まれ。東京都在住。新田次郎賞受賞の『反骨 鈴木東民の生涯』、毎日出版文化賞受賞の『六ヶ所村の記録』など著書多数。他に『日本の原発危険地帯』、『原発列島を行く』、『さようなら原発の決意』、『怒りのいまを刻む』、『石をうがつ』など。


 

【第四回】 若松丈太郎/2013年12月6日(金) 18:00~19:30 <終了しました>

「3.11以前、福島の反原発詩歌」
わかまつ・じょうたろう◎詩人。1935年、岩手県生まれ。南相馬市在住。福島大学卒業。福島県内の高校の教員となる。南相馬市埴谷島尾記念文学資料館調査員。著書に『詩集 海のほうへ 海のほうから』(福田正夫賞)、『詩集 北緯37度25分の風とカナリア』、『ひとのあかし』(アーサー・ビナートとの共著)、『福島原発棄民』、『福島核災棄民』など。

【第五回】 玄侑宗久/2014年2月17日(月) 18:00~19:30 <終了しました>

「無常を生き抜く」
げんゆう・そうきゅう◎作家。臨済宗妙心寺派福聚寺住職。ふくしま会議共同代表。1956年、福島県三春町生まれ。三春町在住。慶応義塾大学卒。『中陰の花』(芥川賞)、『般若心経 いのちの対話』(文藝春秋読者賞)など。震災後の著書に『福島に生きる』など。2011年の東日本大震災では政府の復興構想会議委員を務める。震災後の著書に『光の山』、『被災地から問うこの国のかたち』(赤坂憲雄、和合亮一との共著)など。

■会場/東北学院大学土樋キャンパス 6号館(1階)601教室 【第五回のみ変更しました】
*ご来場の際は公共交通機関をご利用ください。
■料金/【 無 料 】
■主催/東北学院大学地域共生推進機構
■企画・コーディネート/有限会社荒蝦夷

★席に限りがございますので事前のお申し込みをお勧めいたします。申込者の氏名・住所・電話番号(お持ちの方はEメールアドレスも)・年齢をご明記の上、ハガキ、FAX、またはEメールにて、下記までお申込みください。5回連続でも1回ごとでもお申込みいただけます。

【申込先】東北学院大学地域共生推進機構
〒980-8511 仙台市青葉区土樋1-3-1 
FAX:022-264-6364  Eメール:kikou@staff.tohoku-gakuin.ac.jp

*東北学院大学地域共生推進機構
共生の大地 東北のために
東日本大震災を経験して後、地域に対して大学が果たさなければならない役割りが明確となりました。第一に、災害復旧に果たす大学生ボランティアの役割、第二に、疲弊した地域の産業復興に果たす媒介者の役割、第三に、地域研究を通して地域のあるべき姿を構想していく役割、そして第四に地域を構成する種々の階層の人々と共生を目指していく役割。これらの役割を果たしつつ、地域に深い貢献を成し遂げるために、東北学院大学は地域共生推進機構を設立いたしました。


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