東北学院大学

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『第4回・フォーラム 仙台湾/海岸エコトーンの復興を考える ー「ふるさとの浜辺復興、こうしたい」を分かち合うー』 開催

2014年02月05日

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 2011年4月以降、東北学院大学教養学部地域構想学科教員グループは、東京情報大学や地元研究者・専門家と協働しながら、仙台市南蒲生の被災地で調査を進め、その結果を報告し議論を交わすフォーラム「仙台湾/湾岸エコトーンの復興を考える」を、これまで3回にわたって開催してきました。
 その第4回目が、「ふるさとの浜辺復興、こうしたいを分かち合う」というテーマを掲げ、1月25日に土樋キャンパスの押川記念ホールにて開催。海岸エコトーン(海域と陸域、あるいは河川の境界にあって、水分条件などの環境因子が少しずつ変化する移行帯のこと)の中では、様々な動植物の生息場所であるハビタット(生活環境)や生態系が甦ってきているというデータがたくさん集まっており、甦ってきたものをどうやって残していくべきかを考える場となりました。

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 はじめに行われた基調講演「仙台湾南部海岸の自然環境特性と大地震後の変遷」では、東日本大震災後、干潟の底生動物の調査・研究を行っている東北大学大学院生命化学研究科の鈴木孝男氏から、大津波によって形成された「できちゃった湿地」に生息する生物の紹介や生物が自然環境の回復に欠かせない働きがあること。そして、大震災で被害を受けた沿岸部の復旧工事には、生態系に配慮して進めていく必要があることなどをお話いただきました。
 続いて行われた話題提供では、報告者それぞれの視点から調査した海岸エコトーンの変遷や現況など、5つの情報が報告されました。その後は、来場者から寄せられたたくさんの質疑応答に対する回答が行われ、終了予定時刻をオーバーしてしまうほど意見や考えが交わされる場となりました。
 本学では、今後も海岸エコトーンにおける調査・研究を行っていくことはもちろん、様々な視点からアプローチを続けている方々の活動報告が発表できる場を設けていきます。

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>> 1月25日開催 東北学院大学主催 第4回・フォーラム「仙台湾/海岸エコトーンの復興を考える」のご案内はこちら