東北学院大学

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シンポジウム「登録有形文化財『デフォレスト館』の魅力」開催

2014年02月25日

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 2月21日、土樋キャンパス押川記念ホールにおいて、国登録有形文化財で国内最古の宣教師住宅デフォレスト館の魅力や今後の活用について話し合ったシンポジウム「登録有形文化財『デフォレスト館』の魅力」が行われました。
 開催冒頭、平河内健治理事長は、現存する日本最古の木造洋館であるかもしれない「デフォレスト館」の魅力について学ぶ機会を与えていただき感謝します、とあいさつを述べました。

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 土樋キャンパスの西端にあるデフォレスト館(旧シップル館)は、アメリカン・ボード(米国海外伝道教会)の派遣宣教師として来日したジョン・ハイド・デフォレストの住宅として1887(明治20)年に建てられ、コロニアル様式を取り入れた木造二階建ての洋館です。
 このたびのシンポジウムでは、本学工学部櫻井一弥准教授による司会進行のもと、第1部「デフォレスト館 その魅力」と題し、志子田光雄本学名誉教授、野村俊一東北大学大学院工学研究科助教、足立裕司神戸大学大学院工学研究科教授の3名が登壇。デフォレストの人物像、建築史学的調査報告、さらには建物の特徴など、様々な角度から見たデフォレスト館の貴重な報告がありました。

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 第2部の「ディスカッション」では、志子田名誉教授、野村俊一助教、足立裕司教授をパネリストに招き、建設当時の技術水準が伺えることや、仙台の都市史の中で重要な役割を担っていることなど、歴史的背景からもデフォレスト館を維持していくことに大きな意義があることなどが話し合われました。
 最後にモデレータを務めた櫻井准教授より「今後もデフォレスト館の保存・再生に向けて、学内でも議論していきたいと思います」とシンポジウムを締めくくり、会場からは3名のパネリストに大きな拍手が送られました。

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<関連情報>
平成25年度 文化遺産を活かした地域活性化事業 -デフォレスト館を通して「仙台の英学史を知る」- シンポジウム開催のご案内
文化庁より「デフォレスト館」の登録有形文化財登録証とプレート授与(学校法人東北学院Webサイト)
デフォレスト館が国の登録有形文化財に答申
東北学院歴史的建造物ガイド(PDF:2.4MB)