『After 3.11 東日本大震災と東北学院』出版その後
2014年06月30日
本年3月『After 3.11 東日本大震災と東北学院』出版後、アーカイブプロジェクトについて各方面からの感想や、活用についてのお話が寄せられましたので、ご紹介します。
本書の編集過程で集められた資料をデジタルデータとして公開している『学校法人 東北学院 デジタルアーカイブ Remembering 3.11』が、国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)との間でデータ連携が構築されたことはすでにお知らせしました。そのリンクを契機に、中京テレビ放送から本学のデジタルアーカイブに収納されている画像の使用願いが寄せられました。また、仙台市の広報誌「仙台市政だより」の本年1月号でも紹介されています。
また、記録集の『After 3.11 東日本大震災と東北学院大学』の出版のニュースは河北新報社の記事でも紹介されました。本書の出版は本学web サイトでも紹介しましたが、これを見た西日本の震災研究所と施設から注文が寄せられ、一方非売品のDVD『証言集』が欲しいという問い合わせも相次ぎ、アーカイブプロジェクト事務局では要望を叶えるように努めているところです。
日本私立大学連盟 国際連携委員会『留学生担当者用 大規模災害時の留学生サポートマニュアル』の中に、本書の留学生サポートに関する部分が取り上げられ、採録されています。さらに、全国の大学研究者のネットワークでも引き合いがあり、情報を提供しています。
徳島大学情報センター特任教授の松村健先生からは「本書は尊い犠牲を払い人々の深い悲しみと明日への希望により編まれた、記憶を越えた啓示の書です。南海地震が予想される地域民にとって、この事実は何よりも説得力があり、まず何をすべきかを教示してくれます」と評価をいただきました。
本書について、著名な作家の伊集院静氏は、今週発売された『週刊現代』(7月5日号)の連載コラム(第224回)の中で、「大変な被害に遭ったが、教授と学生は、これ(震災)をきちんと分析し、再生のためには何が必要かに真正面から取り組んだ」と評されています。
東北学院東日本大震災アーカイブプロジェクト委員会では、今後も、多くの方にご覧いただき、役立てていただければと願っています。
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