東北学院大学

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高麗大学日本研究センターと東北学院大学地域共生推進機構が連携協力に関する協定を締結

2014年07月07日

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 2013年12月、高麗大学日本研究センターの金暎根(キムヨングン)氏より佐々木俊三前学長室長(副学長)へ本学が発行している『震災学』を「災害と復旧・復興に関わる研究・教育」成果の一つとして評価し、関心を持っているとのメールが届きました。
 佐々木副学長からの返信などメールでのやり取りがあり、これをもとにしてその後高麗大学より日本研究センターの金英根氏と、全成坤(チョンソングン)氏のお二人が佐々木前学長室長(副学長)を訪問し、本学からは郭基煥前学長室副室長(経済学部教授)、金永昊(キムヨンホ)講師も同席して、『震災学』、「東日本大震災からの復旧・復興に関わる研究・教育」についての意見交換が行われました。
 ご存知のように韓国高麗大学は国際的にも著名な大学の一つであり、『震災学』を契機とする高麗大学日本研究センターからのアプローチによって交流が深まりました。
 今回の連携協力の協定に先立ち、阪神淡路大震災の経験を生かして震災研究に取り組んでいる関西学院大学災害復興制度研究所との協定を終えた後でもあり、高麗大学との協定にも弾みがつきました。
 7月5日、前日の4日開催の「第2回 震災研究会」に合わせて来仙した高麗大学日本研究センターの金暎根氏と全成坤氏、そして関西学院大学災害復興制度研究所の山泰幸教授が立ち会い、本学からは佐々木俊三副学長、阿部重樹地域共生推進機構長・学長室長、金永昊(キムヨンホ)講師が締結式に臨みました。

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 冒頭のあいさつで日本研究センターの金暎根氏は今回の協定についての東北学院大学の配慮に感謝の意を述べ、「今後の震災・災害にどのように社会が対応していくべきかを研究することは大きな意義がある。その研究成果の可能性に大きな期待を持って高く評価する」と語りました。阿部重樹機構長は「今回の協定は偶然が重なったことであったが、今や必然となった。関西学院大学との協定も含め縁(えにし)を感じざるを得ない」とあいさつ。
 両者の協定書への署名後、佐々木俊三副学長があいさつに立ち、これまでの経緯を語ったうえで、最後に「偶然ではあったが震災・災害に社会がどう変容していくのかを研究し、変容にいかに寄与すべきか、共同で研究に取り組むことの重要性を確認してきた。単体では不可能な研究領域を相互に研究し取り組んでいく覚悟である」と締めくくりました。
 韓国でも最近の旅客船沈没事故など大きな事件・災害が続いていることから、その出来事がどう社会に影響を及ぼし、いかに変わっていくかを相互に研究する日本研究は重要であるという共通認識を再確認し、締結式を終えました。

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