東北学院大学

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音楽への招待「時代の音」レクチャーコンサート・シリーズ第2回公演「すべては歌から始まった」開催

2014年12月01日

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 第一級の音楽家を招き、心躍る演奏とレクチャーで紡ぐコンサートシリーズ「時代の音」。今年度はこれまでの楽器にまつわるレクチャーとは異なり、声楽アンサンブルの歴史と名曲に出会える場として、たくさんの音楽ファンを魅了しています。
 その第2回公演「響きの文学 マドリガーレの魅力~16世紀に大流行したマドリガーレ、その誕生から全盛期まで~」が、11月25日、泉キャンパス礼拝堂において開催されました。

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 当日は定刻通り18時30分に開演し、今井奈緒子教授より、今年度のレクチャーコンサートの講師でラ・フォンテヴェルデ主宰の鈴木美登里氏とラ・フォンテヴェルデのメンバーが紹介され、待ちに待った公演が始まりました。
 二部構成となった公演の第一部では、マドリガーレが誕生した16世紀のヨーロッパの音楽は聖歌隊による宗教的な歌詞が多く、愛や恋などを歌った世俗的な歌詞は御法度とされていたこと。その一方で、貴族が暮らす宮廷ではフランドル地方(今のフランス、オランダ、ベルギーの一部)から作曲家を招いて世俗歌曲を作っていたこと。そうしたフロットラと呼ばれた踊りを付けたくなるような楽しい歌曲がマドリガーレの原点となったなど、歴史的背景や実際の歌曲を披露しながらマドリガーレの魅力を教えてくれました。

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 第二部ではマドリガーレを代表する巨匠(ルカ・マレンツィオ、クラウディオ・モンテヴェルディ、カルロ・ジェズアルド)の代表曲(全9曲)を、マドリガーレらしい感情表現豊かな歌詞をプロジェクターで紹介しながら、ラ・フォンテヴェルデによる美しいアンサンブルで楽しませてくれました。
 これまで何度もレクチャーコンサートに来られているという女性は公演後、「いつも楽しみにしているコンサートで、今回は友人を誘って来ました。ラ・フォンテヴェルデの皆さんの歌声に心が洗われてしまうほど、とても素敵なコンサートでした」と感想を述べていました。
 第3回公演は、2015年2月11日に多賀城キャンパス礼拝堂にて開催されます。詳しくは、本学ホームページでお知らせします。

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