東北学院大学

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2014年度公開学術講演会『押川方義と朝鮮』開催

2014年12月05日

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 今年4月に開設された学校法人東北学院史資料センター初の催し、「2014年度公開学術講演会『押川方義と朝鮮』」が、11月28日、土樋キャンパス押川記念ホールにおいて開催されました。
141205-2_03.jpg 今回の講演会では、「押川家文書の可能性—人的ネットワークを中心に」と題して本学文学部歴史学科の河西晃祐教授が登壇し、三校祖の一人である押川方義が残した2,000点以上もの貴重な文書等に加えて、方義の孫にあたる故・押川昌一氏が2、3万点にも及ぶ資料を残していることなどを報告。そうした資料をゼミの一コマを使用して学生たちが写真に記録したり、文字入力したり、時間と手間をかけて整理していますが、その工程は緒についたばかりで、未整理のダンボール箱も多数あるといいます。今後はこうした膨大な資料を、インターネット上や図録の刊行などで一般公開していく計画案についても話がありました。河西教授は、そのためには設立されて間もない史資料センターを中心に、学内での一般公開ルールの整備が喫緊と結びました。
141205-2_04.jpg 続いての講演は、「押川方義と朝鮮」と題して東北大学経済学研究科国際交流支援室付の松谷基和准教授が登壇。押川方義と朝鮮王朝の官吏であった李樹廷との出会いや朝鮮を視察した仙台神学校一期生の島貫兵太夫などをきっかけに、押川方義が朝鮮に深く関わっていったこと。そして、本学の姉妹校というべき京城学堂での教育事情などにも触れ、押川方義が魅力的かつ政治社会的にも重要な人物であり、今後実相が明らかになっていく可能性があるとの講演がありました。
 すべての講演が終了後、進行役を務めた佐々木哲夫文学部教授より「押川方義の偉大さをお二方の講演から垣間見ることができました。来年2月19日には、押川方義、W.E.ホーイ、D.B.シュネーダーの三校祖が揃って歩く記録映像をお見せできるシンポジウムを開催します。ぜひお越しくださいますようお願い申し上げます」と締めくくりました。

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《予告》
東北学院史資料センター2014年度シンポジウム
『歩く三校祖―創立40周年・創立100周年の記録映像を見ながら―』

日時/2015年2月19日(木)  17:30~19:00
会場/土樋キャンパス8号館5階 押川記念ホール
講師/志子田光雄(東北学院大学名誉教授)、日野哲(東北学院史資料センター調査研究委員・東北学院大学総務部長)