東北学院大学

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大学間連携災害ボランティアシンポジウム 復興状況の変化と学生ボランティアの役割」開催報告 ①

2015年01月05日

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 東日本大震災後、夏休み期間などを利用して全国の大学が被災地に集い、ボランティア活動する大学間連携復興支援夏季集中ボランティア活動。2014年の活動を総括する大学間連携災害ボランティアシンポジウム「復興状況の変化と学生ボランティアの役割」が、12月12日と13日の二日間に渡って土樋キャンパス押川記念ホールにて開催されました。

150105-4_02.jpg 一日目、開会にあたって佐々木俊三副学長が東日本大震災直後の学生ボランティア活動などを振り返りながら「大学間連携災害ボランティア活動を継続していく中で、学生が被災地で活動しやすい枠組みを社会が作っていく必要性があることを主張していきたいと考えています。幸いに復興庁が協力的で大学生のボランティア活動を高く評価してくださり、社会を動かせる方々と一緒になって被災地や高齢化社会を手助けしていけたら、このボランティア活動はもっと意義のあるものになると思います」とあいさつしました。
150105-4_04.jpg 続いて梶原康之復興庁宮城復興局局長は「復興庁では新しい東北というプロジェクトを進めていて、社会構造の変化を踏まえて地域のために何をしていく必要があるのかを資金面で支援し、人材面ではマッチングさせています。今回の発表では、新しい地域をどう切り開いていくのかを話し合える有意義な時間です。その成果が今後の糧となるよう復興庁もできる限り応援します」と述べました。

150105-4_05.jpg 続いて、立木茂雄同志社大学社会学部教授による基調講演「震災復興と社会的ネットワーク 被災者の生活再建に向けて学生ボランティアができることとは?」が行われ、約20年前に発生した阪神・淡路大震災後の生活再建(人生の再構築)を紹介し、「変化に対して柔軟であるべきだし、自分たちで何をするべきかをしっかり考え、どうなっていたいのかというミッションの創成に関わっていただきたい」と講話しました。
150105-4_06.jpg 広島修道大学ひろしま未来協創センターの平岡健氏による事例報告「広島の災害地域における災害ボランティア活動報告」では、8月に広島で行った豪雨で大きな被害をもたらした土砂災害時のボランティア活動に触れながら「時空を超えた助け合いや恩返しがあって、今回の土砂災害では助けていただいたという気持ちが強く、相互性に基づいて活動していかなければなりません。どこかで災害が起こってしまった場合、今度は私たちが皆さんを助けられたらと思っています」と述べました。

150105-4_07.jpg 「東北の大学生の取り組み」と題した学生フォーラム①では、東北学院大学、尚絅学院大学、東北大学の学生がそれぞれの活動を報告しました。
 一日目の最後には、郭基煥東北学院大学災害ボランティアセンター長・同大学経済学部教授が「大学間連携災害ボランティアネットワーク 今後の展望について」150105-4_08.jpgと題して「今日の報告では学生それぞれの言葉は違っていても、考えは共通していたと感じました。つながりとは言い換えると人と人であり、実はボランティアの出発点であり、ゴールでもある。それ故にボランティアとは我々が思っている以上に大きな意味があるのではないかと思っています」と述べました。

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