東北学院大学

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地(知)の拠点整備事業キックオフシンポジウム 第3回東北域学シンポジウム『東北学院大学が目指す地域における大学の役割』開催

2015年03月26日

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 『東北学院大学が目指す地域における大学の役割』と題した「第3回東北域学シンポジウム」が、2月14日に土樋キャンパスの押川記念ホールで開催されました。
 開催の挨拶として松本宣郎学長は、地方自治体や企業とも提携し、地域の一員としての意識を持って、大学をあげて地域と一緒に未来を共創していく考えに触れながら、文部科学省の『地(知)』の拠点整備事業に、本学の地域共生教育による持続的なまちづくり事業のプログラムが採択されたこと、その背景に仙台市と多賀城市の協力をいただいたことを報告しました。これにより、地域の課題を解決できる人材を育成・派遣し、住民自ら行う持続可能なまちづくりをサポートし、実践的教育を推進する体制が整ったことになります。
 松本学長は挨拶の最後に「キックオフシンポジウムが東北、そして日本、地域の復興のみならず希望ある未来への展望、若い者たちに、地元で懸命に頑張っている方々のための豊かな意見交換と意識の共有と交流の機会となることを願います」と語りました。
150326-2_02.jpg 続いて、山路尚武文部科学省大学改革推進室課長補佐と高橋宮人仙台市健康副支局長の両氏から、地域との深い係わりや積極的な情報の発信など本学が取り組んでいる事業の数々に、大いに期待しているとの挨拶をいただきました。
 『新しい“知”と“地”の構築に向かって』と題した基調講演では、合田隆史尚絅学院大学学長が登壇し、18歳人口が減少している現状への対策や政策的潮流の中での大学と地域社会との共生などに触れながら、「大学は学生の成長を願いつつ、地域のために何ができるかということを中心に考えなければならない。こうした活動を通じて学生を育て、地域も積極的に大学を巻き込むべきだ」。あくまでも主役は地域であり、地域住民なのだからと、大学と地域との連携・協働による新しい知と地の出会いを語りました。

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 続いてのディスカッションには、菊地健次郎多賀城市長、藤沢烈RCF復興支援チーム代表理事、平賀ノブ宮城県商工会議所女性会連合会会長、金ヶ崎政伸仙台青年会議所理事長の4名がパネリストとして登壇、本学の和田正春教養学部教授がコーディネーターを務め、「地域における大学の役割」と題して、さまざまな事例を挙げながら意見交換が行われました。

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 そして、本学地域共生推進機構の松﨑光弘特任教授、渡邉一馬特任准教授より、『地域共生教育がつくる新たな学び』と『アクティブラーニングにおける知の創造』について説明されました。学生が地域を変えるのではなく、学生は地域で頑張り、地域は学生の頑張りを受け止めて地域の人たちの手で変えていく。そのプロセスがまわっていくことで学生は深く学び、地域はもっと良い地域を自分たちの手で作れる仕組みを構築していくことができる。それこそがCOC事業における教育の目的であると述べました。

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 閉会の挨拶に立った阿部重樹地域共生推進機構長は、基調講演で取り上げられた少子化の話題に触れながら「大学が本当に大変な状況になるまでおよそ5年。10年後には、こうした状況にどのように対応するかの答えが出ていると思います。10年後になっても本学は同じ課題に取り組んでいると思いますが、あたたかい気持ちで見守っていただき、大学と地域社会の向き合い方を皆様と共に変えていけたらと思っています」と総括し、キックオフシンポジウムを閉会しました。