東北学院大学

新着情報

【2015年度 教養学部 地域構想学科 『地域構想論』特別講義】 復興事業と生活再建の挾間 -これからの地域構想を人生史と地域史から考える外部支援者の模索-(6/9)

2015年05月25日

■日時 6月9日(火)16:20~17:50
■場所 東北学院大学泉キャンパス 221教室 参加自由
講師 宮定 章
  (博士(工学)、認定NPO法人まち・コミュニケーション 代表理事、専修大学非常勤講師(社会学))
コーディネーター:金菱清(地域構想論)

外部から地域に関わる者(社会人・学生等)として、“何ができるのか?”“何ができないのか?”
阪神・淡路大震災時には、浪人生であった。大學では、建築を専攻し、復旧・復興だけでなく、その後の地域づくりにのめり込み、20年間地域に常駐して日々の被災者の機微を経験し、現在は、宮城県石巻市雄勝町に20日間/月を過ごす講師からの事例報告(阪神・淡路大震災、東日本大震災)をしていただきます。
地域の方は、“何を失い、何を取り戻そうとしているのか?”そこから、どのような震災復興を目指しているのか?何度、現地に通っても『外部者には、わからない(見えにくい)』のか。
講師は、東北とは縁もゆかりも無い外部者でありながら、地元の方々と信頼関係を築こうとほとんどの時間を地域で行われる日々の生活を体験し、日頃の会議や調査では、聴き取れない“本音”に迫ろうとしている。
そのような行為から得られる知見を学び、持続可能な地域づくりをしていくためのヒントはないのか?を、一緒に考えましょう。

1 阪神・淡路大震災20年間の経験から見えること
復興事業と生活再建 
住民とボランティアの協働のまちづくり
災害時、人々は何を大切にしようとしているのか?
“取り戻したい もの/こと ”は、どう育まれ、どう表出するのか
復興事業を経験したからこそ、復興において必要に感じる人生史と地域史

2 東日本大震災に関わって見えること
復興事業と生活再建、その難しさ
外部者の聴き取り と 当事者の表現
転出者(石巻・仙台・関東)の聴き取り調査から見える機微

3 当事者 と 外部者 の 関係から育まれるもの・こと
関係性の構築で、気をつけていること
地域の文化の把握 と 信頼関係づくりから 本音へ
150525-1.jpg
PDFはこちら(273KB)