東北学院大学

新着情報

法学部設置50周年記念講演会開催

2015年05月28日

150521-2_01.jpg

 東北学院129周年を迎えた5月15日、「法学部設置50周年記念講演会」が土樋キャンパス押川記念ホールにて開催されました。
 市村陽典仙台高等裁判所長官、三村晶子仙台家庭裁判所長、亀田紳一郎仙台弁護士会常議員会議長、森山博法学部同窓会会長、松本宣郎東北学院理事長・学長、大塚浩司東北学院総務担当常任理事を来賓に迎えた講演会では、東北大学名誉教授・元最高裁判事の藤田宙靖(ふじた ときやす)氏による話を聴講できるとあって、本学法学部生をはじめ、立ち見が出るほど大勢の方々がホールに集まりました。

150521-2_03.jpg 150521-2_04.jpg

 【「裁判と法解釈学」再論-小田中聰樹氏からの批判を手掛かりとして-】と題した記念講演では、本学の法学部設置とほぼ同時期、東京大学卒業後に東北大学へ赴任し、仙台という地に縁があったことを冒頭で話されました。そして、本題となる昨年3月に創刊した東北ローレビューへの寄稿「法解釈学説と最高裁の判断形成」に対して、刑事訴訟法学の小田中聰樹氏から厳しい批判を受けたことを踏まえ、「裁判の本質とは何か」「紛争の最も適正な解決」「裁判官の良識・良心」「裁判と法解釈学説」といったさまざまな角度から自身の考えを振り返り、確認と考え直す機会を得るという講演となりました。
 講演の最後に「若手の法学研究者の方々におかれましても、私がこのように言うことと、“法(法学)”ニヒリズムとを短絡されることのないように、理性を持った判断をされますよう、心から期待しております」との激励のお言葉がありました。
 また、講演後は、「今後の裁判所改革がどのようなことを想定しているのか?」「裁判員制度の問題点は?」などの質疑応答に藤田氏の考えをお答えいただき、法学部設置50周年記念講演会は終了しました。

150521-2_05.jpg 150521-2_02.jpg