東北学院大学

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平成27年度大学間連携災害ボランティアシンポジウム「震災から5年目へ―いままで,いま,そしてこれから」開催

2015年12月17日

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 12月12日と13日、土樋キャンパスの押川記念ホールと8号館第1・2会議室を会場に、平成27年度大学間連携災害ボランティアシンポジウム「震災から5年目へ―いままで,いま,そしてこれから」が開催されました。
 3ヵ月後に5年が経過する東日本大震災。本学では大震災の発生から2週間余りで東北学院大学災害ボランティアステーション(通称ボラステ)が発足。学生や教職員らが協働で組織を運営し、被災地の復興支援としてボランティア活動を行ってきました。全国の大学ボランティア団体へも活動の輪が広がっていき、ハ151217-3_02.jpgブステーションにもなっている本学を会場に、毎年それぞれの活動をふりかえる報告会などを開催してきた経緯があります。このたびのシンポジウムでもボランティアに携わる全国の学生が集い、活動報告はもとより活動に伴う迷いや悩み、さらには震災5年目にむけての課題について、ともに語り、ともに考える場となるべく開催されました。
 12日の開会にあたって松本宣郎学長は「全国からたくさんの学生がここに集い、同じ時間を共有できたことは喜ばしいことです。本学の災害ボランティアステーションが機能し始めた頃はいろいろなつまずきもありましたが、仙台市や宮城県などの自治体、インターネット通信を介したSNSなどの連絡網を機能させたことで、今に至っています。本シンポジウムではさまざまなことについて話し合える機会があり、皆さんにとって充実したシンポジウムになることを確信しています」とあいさつしました。

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151217-3_03.jpg 続いて行われた特別講演では、『「ボランティア」再考―その本質と可能性をめぐって』と題し、甲南女子大学の原田隆司人間科学部教授が登壇。自身も阪神淡路大震災に遭い、直後からボランティアに携わっていく中でボランティアが何なのかわからなくなった経験、被災地で出会った方々から言われた忘れられない言葉、大切なのは相手との関係性など、実際にボランティアに尽力してきたからこそ見えてきた貴重な体験を披露していただきました。

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 続いて行われたポスターセッションでは、14大学と2中学がこれまでの活動報告などを発表し、その後は発表されなかった詳細情報や互いの問題解決策について自由に話し合う情報交換会も行われ、顔をあわせる機会の少ない学生同士が親睦を深める時間となりました。

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 ポスターセッションの総評では、西南学院大学の古庄敬文ボランティアセンター事務室室長、広島修道大学ひろしま未来協創センターの森河亮法学部教授、神戸学院大学ボランティア活動支援室の川口謙造氏による総評がそれぞれから伝えられ、叱咤激励の言葉に学生たちは真剣な眼差しで受け止めている姿が印象的でした。

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 2日目の午前は、本学のボラステスタッフがコーディネーターとなった分科会ワークショップとそのまとめ、午後からは「多発する自然災害」と題した市民フォーラムが開催されるなど、2日間にわたって行われたシンポジウムは幕を下ろしました。
 被災地域や被害に遭われた方々が本当に求めていることは何なのかをしっかり考え、寄り添いながら活動していけるよう、本学ではボラステスタッフはもとより、全国の大学ボランティア団体をこれからもサポートしていきます。